大和な雛祭り1000人目の参拝者は中川のおじちゃんのマドンナでした(源九郎稲荷神社復興物語 第77話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。
中川おじちゃん
中川おじちゃん
語り部「中川のおじちゃん」:源九郎とよと一緒に神社の復興活動をスタートさせることとなる神社の総代さん。今では神社の「語り部氏」として、雑誌やテレビなどにも取り上げられる神社の顔。陽気で優しくてダンディーな人で、とよが第二の父と仰ぐ存在。
中川おばちゃん
中川おばちゃん
中川のおばちゃん:語り部氏の奥様。神社の境内で四季折々のお花を育てているお花の守人。陽気で優しくて、笑っているところしか見たことがない朗らかな人

 

かつての商工会メンバーだったHさんが考案したイベント「大和な雛祭り」は、とても話題になっておりました。

 

そして、源九郎稲荷神社も、大変な盛り上がりを見せていました。

 

2012年2月29日(うる年でした)

このイベントが開催されてから

1000人目

の参拝者を迎えることができたそうです。

 

そして、なんとなんと!!

その1000人目の参拝者は、中川のおじちゃんが、若かりし頃、「マドンナ」と呼んで、ほのかな憧れを持っていた女性でした!

 

 

この日、中川のおじちゃんは、1000人目を迎えるために、朝から受付に座って参拝者を待っていたそうです。

 

現在995名

あと5名で1000人です。

 

ところが・・・・

待てどくらせど、参拝者は現れず・・・・

意気消沈していたそのとき・・・

ドドドドッー

と20人程の団体客が神社の鳥居をくぐって境内へと・・・

 

中川おじちゃん
中川おじちゃん
うわっ~どうしよう!!

こんなに大勢来たら数えられへん

いったいこの20人のうちの誰を1000人目として数えたらいいのやら・・・

 

おじちゃんは、お雛様の飾ってある玄関の土間に足を踏み入れた順番で数を数えることにしました。

 

 

すると、4人の方がまず一緒に土間に足を踏み入れました。

中川おじちゃん
中川おじちゃん
あと1人で1000人・・・

どうか、一気に入らないでください・・

そう祈りながら見ていると、しばらくして

女の方が一人だけ土間に足を踏み入れました。

 

中川おじちゃん
中川おじちゃん
やった~!!
一人でよかった~

と、一安心して、おじちゃんはその方に駆け寄り、

中川おじちゃん
中川おじちゃん
おめでとうございます。

あなたが大和な雛まつり1000人目の参拝者になります。

そう言って、拍手をしました。

 

おじちゃんは、たった一人で拍手をしたつもりでいましたが・・・

なんと、そこにいた全員がおじちゃんの声を聞きつけ、一緒に拍手をしてくれました。

 

そして、用意していた源九郎さんのお札なのどの粗品をその方にお渡ししました。

 

さらに、なんとなんと!!

その方の住所や名前を聞くと・・・

 

おじちゃんが若かりし頃(まだおばちゃんと知り合う前ですよ)

なんと!!

その方は、地元ではマドンナと呼ばれていた女性だったのです。

 

おじちゃんは、嬉しさと感動で手が震えたそうです。

そして、

中川おじちゃん
中川おじちゃん
これも源九郎さんのちょっとした粋なはからいななんやろか?

と、源九郎さんにも感謝したそうです。

 

 

その後も、おじちゃんは興奮冷めやらずで、源九郎とよや市役所の方や友達に電話しまくって、その話をしておりました。

 

中には

「奥さんにちゃんと弁解しとけよ」

と言う友達もいたとか・・・・

 

でも、それを聞いたおばちゃんは

中川おばちゃん
中川おばちゃん
こんな歳やのに、今さら何言うてるの!!
焼きもち焼きたくても焼かれへんわ~

餅やったら焼けるけど!!

と笑い飛ばしておりましたとか・・・・

 

 

さてさて、何年ぶり(50年?60年?)の再会だったのでしょうね 

源九郎さんも粋なことをしますね!!

 

物語の続き第78話はこちら

復興活動物語の目次はこちら

 

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクス経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 

元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語