前回は、源九郎稲荷神社の前宮司さんである「おじいちゃん宮司さん」と源九郎トヨとの強烈な出会いの瞬間についてご紹介しました。
今回は、そのおじいちゃん宮司さんととよが 徐々に距離を縮め、仲良くなっていく様子をご紹介しますね。
前回の記事はこちら
源九郎稲荷神社のおじいちゃん宮司さんとの強烈な出会い
美里の病気の件で、とよの願い事をすぐに叶えてくだあった源九郎稲荷神社の神様に何かお礼ができないかと考えたとよは、あまりにも荒廃した神社の境内を見て、
と思い立ち、落ち葉拾いを始めたのですが・・・・
そこへ、前職のおじいちゃん宮司さんが登場!!
落ち葉拾いをしているとよのことを、腐葉土を作るために落ち葉を盗んでいるのだと勘違いして、恫喝してきたのです。
とよは、びっくりして
と返事を返したのですが、それに対しておじいちゃん宮司さんは・・
まあ掃除したかったら勝手にしたらいいけどなあ
と言ってきたのです。
じいちゃん掃除するのめんどくさいだけなんと違うの!
とよは、あんまりな挨拶にムカムカきて心の中でつぶやきましたが、喧嘩をするためにこの神社に来ているのではないので、
と思いました。
そして、宮司さんに向かって。
宮司さんがいいというなら、これからも掃除させてもらいますね
ただし、神殿の奥には入ったらあかんぞ!!
おじいちゃん宮司さんと源九郎とよとの根競べ
それから、しばらく宮司との根競べが始まりました。
そして・・・。
神殿の奥を除いては、ほぼ落ち葉もなくなり、雑草もなくなり、とてもきれいになった頃、
宮司さんが私に近づいてきました。
その顔はとても優しくて、最初にとよを恫喝したあの怖い宮司さんとは別人のようでした。
そして、あの壊れかけの社務所に入れてもらい、宮司さんが作ってくださったきつねうどんをいただきました。
また、これがとてもおいしくて・・・。
そして、とよはこの時、おじいちゃん宮司さんに、
美里の病気のこと、
そして源九郎さんにお願いしたら美里が食べることができるようになったこと、
お礼にお掃除を始めたこと
等をお話しました。
おじいちゃん宮司さんは、
と、とても真剣に聞いてくださいました。
本当は、とても優しい宮司さんでした。
今から考えると・・・。
最初の怖い宮司さんを見て悪い人だと判断してしまい、掃除をやめてしまってたら・・。
きっと、この先に続く大きな縁を、とよは自分から断ち切ってしまっていたような気がします。
源九郎さんが、とよの根性を試したのでしょうか?
とよという人物が、どこまで自分が立てた誓いを守ることができる奴なのか?
ということを、見極めようとされたのでしょうか?
それが、たとえ小さなことであっても・・・。
その先に、必ず喜びは待っているはず。
人はそんな積み重ねで成長していくもの・・。
本当に今から考えると、とよはこの源九郎さんを通して、この先起こる様々な出来事により、大きく成長させてもらったなと思うのです。
さらに、思いもよらぬ展開で、異国に移り住んでスパを経営していくことになった時に・・・
源九郎稲荷神社の復興活動で経験したことが、活かされていると感じているのです。
次回、第9話はこちらから
復興活動物語の目次はこちらから
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘
記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語