大和な雛祭りはとても素敵な女性の提案から始まりました(源九郎稲荷神社復興物語 第76話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。
中川おじちゃん
中川おじちゃん
中川のおじちゃん:源九郎稲荷神社の管理人であり、語り部として有名です。復興活動のボス的存在。柔軟な思考を持ち、古いものを大切しながらも新しいものも取り入れるすばらしい感性の持ち主。
中川おばちゃん
中川おばちゃん
中川のおばちゃん:語り部氏の奥様。神社の境内で四季折々のお花を育てているお花の守人。陽気で優しくて、笑っているところしか見たことがない朗らかな人
伊藤君
伊藤君
伊藤君:夕涼み会のリーダー。企画段階から中心となって夕涼み会を作り上げた人物。若手スタッフからは絶大な信頼を得ている頼もしい存在
商工会Hさん
商工会Hさん
大和郡山市商工会H さん:大和な雛祭りのイベントを提案したとてもすてきな女性。商店街の町おこしのために、様々なアイデアを出してくださいました。

 

大和な雛祭り開催のはじまりは・・・

 

毎年恒例となっており、多くの観光客を集めている「大和な雛祭り」のはじまりは、ある一人の素敵な女性の提案からでした。

このイベントを企画したのは、Hさんという商工会に勤務する女性でした。

 

3月のお雛まつりは、女の子にとっては特別なお祭りです。

けれど・・・かつては家の中心に堂々と飾られていたお雛様たちが、女の子が大きくなって嫁いで行き、飾られることもなくなり押入れの奥で忘れ去られた状態になっている・・

 

そんな話をたくさん耳にしていた商工会に努めるHさんは、

商工会Hさん
商工会Hさん
忘れ去られたお雛様をもう一度、輝かせることはできないだろうか?

と思いました。彼女は、とよが神社の復興活動に携わった2年目に、大和郡山市商工会に異動になってきたとても素敵な女性です。

 

彼女は、大和郡山市の商店街を中心とした町おこし活動にも携わっておりましたので、お雛様と商店街の町おこしをうまくつなげたイベントができないだろうかと思案し、タンスに眠っているお雛様を集めて、商店街の各店舗のショウウインドウや、神社等に飾ってもらってはどうだろうか?と思いつきました。

 

そして、商工会の皆さんと一緒に各店舗呼びかけて展示の了解を得、大和郡山市の住民の方に声をかけてお雛様を集めました。そんな彼女のアイデアと商工会のみなさんの力で始まったのが、この「大和な雛まつり」イベントなのです。

 

とよは、Hさんが

商工会Hさん
商工会Hさん
神社でもお雛様を飾っていただけないでしょうか

という話を依頼しに来られた時に、

源九郎とよ
源九郎とよ
なんという素晴らしいアイデアを考える人なんだろう

と感心しました。

 

そしてすっかり彼女のファンになってしまいました。ちょうど、トヨの家にも押入れの奥で眠っているお雛様がありました。すぐにそのお雛様を源九郎稲荷神社に持ち込み飾ってもらうことになりました。

 

 

旧川本邸には、一緒に復興活動をしていたスタッフの伊藤君のおばあさんのお雛様が持ち込まれ飾られました。

 

こうして第1回の「大和な雛まつり」は開始されたのですが、これが大好評で多くの人が足を運んでくれました。神社スタッフも、この期間は大忙しでした。

 

 

この大成功をきっかけに、大和な雛まつりは、その後途切れることなく毎年開催されています。

残念なことに立案者のHさんは、隣の斑鳩町商工会へ移動となりました。(斑鳩町でも町おこし活動でがんばっておられますよ~)でも、彼女が布石を投じた第一歩はしっかりと根付き、大和郡山市商工会の皆さんの力でどんどん素晴らしいイベントへと成長していっております。

 

毎年3月には、是非、大和郡山市に足を運んでいただき、可愛らしいお雛様の数々をご覧ください。開催時期については、大和郡山市ホームページで紹介されます。

 

第1回大和なひなまつりの源九郎稲荷神社の風景

 

源九郎稲荷神社では、社務所の玄関にお雛様が飾られました。

 

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

これは大正時代のお雛様だそうです。

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

 

これから下の写真のお雛様たちは、ちりめんで作られた語り部夫人中川のおばちゃんの手作り雛です。

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~


とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

これも中川のおばちゃんの手作りです。

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~


とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

 




 

源九郎とよのお雛様とお雛様にまつわる思い出

 

そして、中川のおばちゃんのアイデアで、源九郎とよのお雛様も、三段飾りになって飾られていました。

中川おばちゃん
中川おばちゃん
とよさんのお雛様も飾らせていただいたよ~

 

 

中川おばちゃん
中川おばちゃん
みんな可愛らしいお雛様と言ってくださるよ

とおばちゃんから聞いて、源九郎とよはますます幸せな気分になりました。

 

この小さな可愛らしいお雛様にはとても思い出がありました。

ちょうど、源九郎とよが赤ちゃんの時、このお雛様を飾って、母の腕にだかれてお雛様を見ていた時に、父がバイクで交通事故に遭って病院に運ばれたという連絡が入ったそうです。

 

父はヘルメットもかぶっておらず、一つ間違えれば、即死の事故になっていたかもしれなかったそうですが、幸い軽い脳震盪で住んだそうです。

 

源九郎とよは、このお雛様を見るたびに、父が無事であったことをとても感謝しておりました。(父はその後、大和のひなまつりが開催された年の翌年に他界してしまいます)

 

あの時、もし父が死んでいたら、源九郎とよの可愛い妹も生まれていなかっただろうし、母も未亡人として大変な生活を強いられただろうと思います。

 

そして・・・

このお雛様を見て、この話を思い出すと、1ヶ月前に亡くなられた鈴木さんの残こされた子供さんや奥様のことを思わずにはいられませんでした。

鈴木さんは、遊郭の旧川本邸に以前から飾られていたお雛様を、とても気に入られていたのですが、この時そのお雛様が源九郎稲荷神社に飾られていました。

大正時代のお雛様だそうです。

とよの源九郎稲荷塾 ~絆~

 

物語の続き第77話

 

復興活動物語の目次はこちら

 




 

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクス経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 


元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語