不思議な神社の夢を見てから、とよの神社の巡礼が始まり、それはやがて源九郎稲荷神社がある奈良県大和郡山市へと「源九郎とよ」を導くこととなりました。
何かに引き寄せられるように、とよは大和郡山市にマンションを購入して転居してしまうのです。
前回の記事はこちらから
男性友達からの突然の電話
そして、その大工さんと息子が、大きな板を持ってマンションにやって来てくれました。
リビングの北側の壁に神棚を置く棚を設置するため、サイズを図り、大きな板をのこぎりで切ってくださっているとき・・・。
私の携帯電話に、長い間会うこともなかった同僚(警察)のHくんから電話が入りました。
と思いながら電話に出ると・・。
と言ったものの、その後、なかなか喋らないHくん・・・
様子が変なので、何かあったと思いとよの方から聞いてみました。
すると、とても暗い声で・・・
なんで?連絡もらってない!!
あいつが入院した病棟の看護師がたまたま高校の同級生やって、連絡くれた・・・。
落ち着いて聞いてくれよ・・・
美里、余命3ヶ月やねんて・・・。
この前手術がうまくいって、美里あんなに喜んでたやん!!
お腹の中が癌だらけで、もう手のほどこしようがかったらしい・・・・。
本人は自分の余命のことはまだ知らないけど、その手術で癌が切除できなかったことは知っている。
勘のいい奴から、おそらく自分の状態が良くないことはわかっていると思うわ
この突然の話を聞いてとよは、すぐ傍に大工さんとその息子がいるにもかかわらず、
と叫んで号泣してしまったのです。
とよの親友、そしてHくんの同級生の「美里」とは?
美里はとよの大親友でした。
彼女は、とよの元職場であった警察の同僚で事務職をしていた女性です。
数年前に警察を辞めて、自分の夢であった「社会福祉士」をめざして、少し前に老人ホームで働きだしたばかりでした。
天海祐希に似た、美人でスタイルがよくて、姉御肌のすばらしい女性でした。
彼女は、2007年12月に突然倒れて病院に運ばれ、緊急手術の結果、大腸癌であることが分りました。
その手術は成功し、2008年1月末には退院して、落ち着いたら美里の大好きなイタ飯を食べに行く約束をしていました。
なので・・・この時、とよは美里からの連絡を心待ちにしていたのです。
また、彼女の病気のことで連絡をくれたHくんと美里は、高校の同級生でした。
美里が警察に事務職で働きだしたのも、Hくんからの紹介だったそうです。
そんなことから、とよとHくんは警察の同僚としてはあまり接点がありませんでしたが、美里という共通の友達を持つ関係でありHの話は美里の口から良く聞いておりました。
それなのに・・・
とこの時のとよは、しばらく頭が混乱して、どうしたらいいのか全くわからないでいました。
大和郡山八幡宮にただ立ち尽くして・・・
次の日の朝、
とよは郡山八幡宮の社殿の前で、いつまでも立ち尽くしていました・・。
出勤前の朝早くだったので、誰もお参りには来ていませんでした。
とそんな私の様子を、どこかで見ていてくださったのか・・・
宮司さんの奥さんがと声ととよに近寄ってきて声をかけてくれました。
この宮司さんの奥さんは、神棚を設置してくださった大工さん一家が、小さい頃からお世話になっている方であり、地域では
優しくて、親切で、働き者の人格者
で通っている女性でした。
そして・・・
大和郡山市にやって来て、一番始めに私を励まし支えてくださったのが、この宮司の奥さん と 郡山八幡宮(通称 柳八幡)の神様達でした・・。
郡山八幡宮の神様と、宮司の奥様との出会い・・・。
(そして、今も私にとって大切な神様であり、大好きな女性)
そして、この出会を始まりとして・・・・
とよは源九郎稲荷神社へと導かれ、家族同様に大切な存在となる「中川夫妻」と出会うこととなるのです。
第4話はこちらから☟
復興活動物語の目次はこちら
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。
とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官コンビがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語