三人目の源九郎稲荷神社復興物語の主人公「語り部氏の奥様」中川のおばちゃんとの出会い (源九郎稲荷神社復興物語 第30話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。
中川おじちゃん
中川おじちゃん
語り部「中川のおじちゃん」:源九郎とよと一緒に神社の復興活動をスタートさせることとなる神社の総代さん。今では神社の「語り部氏」として、雑誌やテレビなどにも取り上げられる神社の顔。陽気で優しくてダンディーな人で、とよが第二の父と仰ぐ存在。
中川おばちゃん
中川おばちゃん
中川のおばちゃん:語り部氏の奥様。神社の境内で四季折々のお花を育てているお花の守人。陽気で優しくて、笑っているところしか見たことがない朗らかな人

 

前回は、ついに源九郎とよが、当物語のもう一人の主人公である源九郎稲荷神社の語り部氏「中川のおじちゃん」と出会った時の様子をご紹介させていただきました。

今回は、さらにこの物語の三人目の主人公となる「中川のおばちゃん」との出会いについてご紹介したいと思います。

 

 

語り部氏の奥様 中川のおばちゃんとの出会い

 

源九郎とよが、夏の終わりの雨の日に・・・・

源九郎稲荷神社の社務所に座っていた「語り部氏」こと中川のおじちゃんと出会ってから、数週間過ぎました。

 

 

とよは、おじちゃんに約束したとおり、神社のお掃除をするために頻繁に神社に訪れるよになりました。

 

そして季節は秋・・・。

とよは、黙々と神社の掃除をしていました。

 

かなりの時間神社にいましたが、参拝される方はほとんどいませんでした。

 

ちょうどご神木の付近で、落ち葉を掻き集めていたとき、自転車のブレーキの音がしました。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
誰か来た・・。めずらしいな

そう思って、顔を上げると、そこには背の高い、美人で上品な年配の女性が立っていました。

 

そして、とよの姿を見ると、ニコリと笑みを浮かべ

中川おばちゃん
中川おばちゃん
ひょっとして、土井さん?

と声をかけてくれたのです。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
はい。そうですが・・。ひょっとして・・・中川さんの奥さんですか?

 

とよは、すぐに先日お会いした中川のおじちゃんの奥さんだと思いました。

なぜかというと、夏の終わりにお会いした中川のおじちゃんと、まったく同じオーラが漂っていたからです。

 

これは、とよにしかわからない感覚ですが、この時、本当に特別な出会いのように思いました。

 

大神神社と吉野山の金峯山寺を訪れた時に、一緒に行った不思議な能力を持つかよちゃんから

KAYOちゃん
KAYOちゃん
源九郎稲荷神社を復興させるために、あなたの力になってくれる人が今後3人現れる

 

というお告げのようなことを言われてから、ずっとそのお告げのような話を疑いながらも・・・

心の中では、

 

源九郎とよ
源九郎とよ
本当に、私と一緒に源九郎稲荷神社を復興させるために活動してくれる人が3人現れるんだろうか?

と期待しながら待っておりました。

 

そして、この年の春に、吉野金峯山寺の修験僧で、知足山玄明院のご岩岸住職と出会い、かよちゃんから

KAYOちゃん
KAYOちゃん
このお坊さんが、復興活動チームの中心となる一人目の人だよ

と言われました。

 

そして、もう一人は、夏の終わりに源九郎稲荷神社の境内で出会った、後に神社の語り部氏となる中川のおじちゃんだと思いました。

 

・・・・そして3人目が、この方中川さんの奥様だと、出会った瞬間に思ったのです。

 

かよちゃんがご神託を受けたというお告げが本当であるのなら、このご夫婦は間違いなく、今後とよと一緒に源九郎稲荷神社のために大きな仕事をしてくはずだと思いました。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
中川さんご夫婦・・・・・

これから、ともに力を合わせていく人に違いない!!

 

そして、その女性は、とても素敵な笑顔で

 

中川おばちゃん
中川おばちゃん
はい。中川です。主人から土井さんのことを聞いてます。

お会いしたいと思って、ちょくちょく源九郎さんを覗きに来てました。

とおっしゃってくださったのです。

 

とても始めてお会いしたとは思えないくらい、とても気さくな方でした。

 

中川おばちゃん
中川おばちゃん
掃除してくださってるんですね。ありがとうございます。

もう荒れ放題でしょう。

あまり、無理なさらないでくださいね。

お茶でも入れますね。

 

そう言ってくださり、その後、お茶をいただきながら、奥さんとも源九郎さんに携わるようになった経緯等をいろいろとお話しました。

 

すると、中川の奥様は

 

中川おばちゃん
中川おばちゃん
私も、掃除手伝いますわ。

このままの状態で放っておけませんものね。

とおっしゃってくださったのです。

 

源九郎とよ&語り部氏ご夫婦との3人で始めた神社の復興活動

 

その後、中川のお父さんも来てくださり、3人で力を合わせてこの神社を綺麗にしていこうという話になりました。

3人でお話したことにより、いろんなことがわかりました。

 

まず、

神社の電気代や水道代、ガス代を支払っていなかったため、すべて止められてしまっていた

ことがわかりました。

 

それについては、中川さんが立て替えて支払ってくださったため、今は使えるようになっているとのことでした。

 

宮司さんが亡くなられてから、中川さんが始めて社務所を見に来られたとき、社務所の郵便受けの中には、

電気代やガス代の督促状

がたくさん入っていたそうです。

 

おそらく宮司さんが入院されてから、宮司さんのご家族の方も、とてもこの神社を見にも来られる余裕などなかったのでしょう。

 

また、お賽銭の管理も誰もしていないことがわかり、一度、賽銭箱を開けてみようかということになりました。

 

・・・・・賽銭箱を開けるにあたって、とよは以前、おじいちゃん宮司さんと

賽銭どろぼう

を捕まえたことがあったので、

 

源九郎とよ
源九郎とよ
ひょっとしたら、盗まれているのじゃないだろうか

 

という不安がありました。

 

 

そして、賽銭箱の鍵を開けて中を確認すると・・・・

 

入っていたのは、たったの

38円

でした・・・。

 

 

ありえない・・。

だってとよは、この前500円を入れたばかりだった!!

のですから・・

 

中川の奥さんも

中川おばちゃん
中川おばちゃん
私も、この前続けて100円玉を入れてる

 

とのことであり、これはとよの嫌な勘が当たったようでし、賽銭どろぼうに全て持って行かれていたようでした。

 

なにせ、賽銭箱をひっくり返せば、中にあるお金は簡単に外にこぼれ出てくるので、取り放題でした。

中川おじちゃん
中川おじちゃん
なんとか対策を打たねば・・。

 

ということで、その日からは、毎日、中川のお母さんが夕方に来て、賽銭箱の中のお金を取り出し、別のところに管理することにしたのです。

 

そんな、当たり前のことから、とよ達3人の復興の第一歩は始まったのです。

 

 

物語の続き第31話はこちらから

 

復興活動物語の目次はこちらから

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

 

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。

とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

 

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

 

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 

 

元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語