「静守大神」の扁額の発見!! この神様は誰?
神社のお掃除は、源九郎とよの斑鳩町の仲間の協力等もあり一気に進んだように思われましたが・・・・・・
近隣住民からの苦情もあり、結局逆戻りで、とても難航しておりました。
それでも、とよは何かに憑りつかれたように、自分の時間はほとんどを神社の掃除に使っておりました。
そんな折、とよはとても不思議な物を発見するのです。
末社の源光稲荷社のすぐ北側のこの位置には、橋の石下駄が80センチメートル程の高さに積み上げられていました。
なぜ、こんなふうに、こんな場所に橋げたが積み上げられていたのかは、いまだに謎ですが・・・・・・
ある日、とよは、この石下駄の周りの落ち葉をしゃがみこんでかき集めていました。
すると、この積み上げられた石下駄の奥の方で、何かが
キラリ
と一瞬光ったように思ったのです。
それで、石下駄の隙間から奥の方を覗いてみると・・
のがわかりました。
何かが突っ込まれていたのです!!
とよは、恐々・・・石下駄の中に手を突っ込んでみました・・。
思い切って引っ張りだしてみました。
出てきたのは、
静守大神
と刻まれた扁額でした。
わけがわかりませんでした。
そして・・・どうしていいのかわかりませんでした・・。
とりあえず、もう一度、もとの場所に突っ込み直しました。
すると、
やめて!!
という声が聞こえたような気がして、もう一度、その扁額を引っ張り出しました。
今の空耳かしら?
とても不思議な体験をしたような気がしました。
そして、まじまじとその扁額を見つめてみると・・・
やっと見つけてくれたね
と言っているように思えました。
と思いながら、立ち尽くしていると、そこに中川のおじちゃんがやってきました。
それで、おじちゃんに扁額を見せました。
おじちゃんも、扁額を見てびっくりしていました。
私の記憶でも、そんな名前の神様はこの神社には祀られていなかったはずやけど・・・
と考え込んでいました。
おじちゃんは、全く霊感とかない人なのですが、このときこの扁額を手に持った瞬間、背筋がゾッとしたそうです。
なんか、これを持っていると背中がゾクゾクして怖いですわ~
私は、どうもこういうぞくっとするのは苦手でして・・
と言いながら、扁額を渡し返されました。
いつまでも手に持っているわけにはいかないので、一旦拝殿の板の間に置いておくことにしました。
その日は、そのまま拝殿の奥の方に見えないように隠して帰りました。
そして、家に帰ったとよは、インターネットで静守大神と名のつく神様を検索しましたが、全くヒットせず・・・・
これが、私と静守大神さんとの始めての出会いでした・・。
その後、奈良県の博物館の学芸員の方や、神様に詳しい学者の方などに、「静守大神」と、この扁額について調べてもらったりしましたが、やはり「静守大神」という神様は見つからなかったそうです。
ただ、学芸員の方がいうには、この扁額の大きさと作りから考えると、
源九郎稲荷大神様の神殿に負けない位の大きさの社に設置されていたものであるはずだ
ということで、それなりに格式の高い神様であることは間違いないと言われました。
ここで、思い出していただきたいのが、源九郎稲荷神社の名前の由来である「源九郎」は、
源義経の幼少名であり「源九郎義経」の「源九郎」の部分をいただいた狐様
からきています。
この源九郎狐は、歌舞伎の演目である「義経千本桜」の「四ノ切」にも登場し、四代目市川猿之助さんの十八番でもあることから、歌舞伎ファンの中では大人気なお狐様になります。
「義経千本桜」の「四ノ切」については、別ページでご紹介しておりますのでご覧ください
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そして、その四ノ切では、源九郎狐が静御前を守り通して、義経が身を隠していた吉野山まで、静を送り届けることが描かれています。
静御前を守る
静守
ではないでしょうか?
ということで、
つまり
源九郎稲荷大明神様の別名である
ということになるのではないでしょうか?
多くの方が、この説が正解だろうとおっしゃいます。
とよも、それが正しいと思っております。
けれど・・・・、
静守大神様のお社は、いったいどこにあったのでしょうか?
それは、現在も謎のままです。
誰か、この謎に挑戦して、文献等を調べてくださる方はいらっしゃらないでしょうか〰!!
と、他力本願なとよでありますが、本当に、この謎は是非解き明かし、静守大神様の扁額を元々あるべき場所に返したいと思います。
物語の続き第35話はこちら
復興活動物語の目次はこちら
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語