闘病中の美里を励ましてくれた・・お花屋さん「ほりうち」の紫のお花(源九郎稲荷神社復興物語 第11話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。
美里
美里
美里:とよの親友。癌で余命3か月の命。とよの警察同僚のHくんとは高校の同級生
お花屋「ほりうち」さん
お花屋「ほりうち」さん
お花屋「ほりうち」さん:美里が好きな紫のお花で、いつもお見舞い用のフラワーアレンジメントを作ってくださった優しいオーナーさん。

 

源九郎稲荷神社のお掃除に通うようになったとよですが、しばらくして親友の美里の癌が命に関わるほど進行していることを知りました。

けれど、彼女は静かに余命を過ごすのではなく、抗がん剤治療を受けて戦う道を選びました。

その精神力の強さの裏には、彼女がずっと支え続けて来た「筋ジストロフィーの少女」との交流がありました。

 

前回の記事はこちらから

 

紫のお花が好きな闘病中の親友

 

抗がん剤治療は、想像していより過酷でした。

苦しむ美里に、とよは何もしてあげれませんでした。

 

とよは美里から

美里
美里
抗がん剤治療をしているときは、身体が辛いから病院に来ないで

と言われました。

 

本当に辛かったんだと思います。

でも、美里はよく耐えました。

 

治療は、周期的に行われました。

治療が終わると、とよはいつも紫のお花を持ってお見舞いに行きました。

美里は紫という色が大好きだからです。

 

最初、病院の近くのお花やさんでお花を買っていましたが、美里から紫のお花がいいと言われ、

源九郎とよ
源九郎とよ
できるだけ紫の花でアレンジしてください

 

とお店の人にお願いしました。

 

そしたら、お店のおばちゃんが、

花屋のおばさん
花屋のおばさん
紫の花なんて、あまりないから、事前に言っといてもらわないと無理やわ。

 

と、とても冷たく言われました。

なぜか、すごく悲しくなりました・・・・。なので、そこの花屋には二度と行けなくなりました。

 

紫のお花でフラワーアレンジメントを作ってくれるお花屋「ほりうち」さん

 

次に、近鉄郡山駅の線路沿いにある

「ほりうち」

さんというお花屋さんに行きました。

 

紫の花はあまりないと言われていたとよは、

源九郎とよ
源九郎とよ
事前に注文しておかないと、きっとこのお花屋さんでも無理なんだろうな~

と期待せずに、とりあえず聞くだけ聞いてみようと思いました。

 

対応してくれたのは女性の方ではなく、このお店のオーナーさんと思われる男性でした。

 

とても感じの良い方であり、

お花屋「ほりうち」さん
お花屋「ほりうち」さん
紫のお花が好きな方に贈られるのですか?どういう方ですか?

 

と微笑みながら聞いてくださり、すぐに紫のお花を探しだし始めました。

 

とよが、驚いて

源九郎とよ
源九郎とよ
えっ、今すぐにアレンジできるんですか?紫のお花はあまりないので、先に予約しておかないと無理だと、以前行った店で言われたのですが・・・

と言うと、

お花屋「ほりうち」さん
お花屋「ほりうち」さん
確かに、紫の花は少ないですよ。

でも、全部紫一色にするわけじゃないので(笑)

そのためのアレンジメントですよ

 

と言ってくれました。

 

とよは、嬉しくなって、

源九郎とよ
源九郎とよ
病気の友達が紫のお花が好きなので、彼女が入院している間は、紫のお花を届け続けたいんです

って言いました。

 

「ほりうちさん」は、

お花屋「ほりうち」さん
お花屋「ほりうち」さん
その方は女性ですか?ご病気なら、紫だけでは寂しすぎるので、少しは元気の出る白とか優しい色のピンクとかと合わせましょう

と言って、とてもすてきなフラワーアレンジメントを造ってくださいました。

美里にぴったりでした。

 

そのお花を持って、美里のお見舞いに行くと、

美里
美里
紫のお花やん!!
ありがとう!

こんな素敵なお花いただいて、もう眺めているだけで元気になるわ~

と大喜びしてくれました。

 

・・・・・そして、その後、1週間に1度はお見舞いに行くというとよの話を聞いてくれていたほりうちさんは、とよが店を訪れる1週間後には、とよがいつ行っても紫の花でアレンジできるように、いつもより紫のお花をいっぱい入荷してくださるようになりました。

 

もちろん、美里は毎回楽しみにしてくれていて、大喜びでした。

美里
美里
次はどんな紫の花のフラワーアレンジメントが届くかと考えると、毎週、とても楽しみやねん。

お花を見ているだけで、次の治療がんばれるわ!!

って言ってくれました。

 

「ほりうちさん」の優しい心遣いが、美里にがんばる力を与えてくれました。

 

 

そしてなんと!!

美里の癌細胞は、治療を受けるたびに、だんだんと小さくなっていったのです。

 

とよは、ここにも不思議な人の縁の力を感じました。

 

今でも、「ほりうちさん」はとよの大好きなお店です。

お花はこのお店以外では買いません。(今はタイにいるので帰国した時にしか買えませんが・・・)

 

そして、大切な方にお花をプレゼントするときは、必ず「ほりうちさん」に相談することにしています。

「ほりうちさん」から、いつもいただいている気遣いや優しさも、お花を通して、その方に一緒に届けることができる気がするからです。

 

・・・・そして、驚くことに!!

なんと、紫のお花を届けるようになってから1か月後には、美里が退院できるようになったのです。

 

次回12話の記事はこちら

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクス経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 


元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語