歳神様をお迎えする準備は全て整いました!!
2011年の大晦日、源九郎稲荷神社は、とてもキラキラとしていました。
社殿には白い幕が張られ、門松が並べられました
大晦日の準備の様子はこちら(前回71話の記事)
お供え物が並べられた先には、二匹の眷属の狐さんが満足そうに微笑んでいました。
境内は、中川のおばちゃんと近所の方々が、すでに掃除をしてくださっておりとても綺麗でした。
1昨年、中川さんご夫婦とたった3人で、掃除をしていたときとは大違いでした。
みなさんが、源九郎さんのことを気遣い、手伝いにきてくださいます。
さて・・・、午後10時からの除夜祭と、年が明けてからの参拝客は、どの程度来て下さるのか・・・
わくわくしてきました。
夕方6時頃には、奈良歴史ミステリーハンターの鈴木さん(当時、源九郎稲荷神社のことをブログで多くの人に紹介してくださった方です)が、奥さんと二人で来てくださいました。
鈴木さん、とても細くなっていたのでびっくりしました。
東京での長期出張が堪えたそうです。
源九郎さんの1年を振り返って話をしていると、鈴木さんは
と・・・・
その言葉を聞いて、源九郎さんの急展開の出来事の数々にも驚きましたが、鈴木さんとも、とても半年のお付き合いとは思えないことに改めて驚きました。
なにせ、中川のおじちゃん、おばちゃんとのお付き合いだって、たった1年なのですから・・・
もうすでに10年くらいのお付き合いのような気がします。
それだけ、源九郎さんに関わる人との付き合いは、深いものがあることを実感しました。
鈴木さんご夫婦が帰られた後、私は一旦、まだ掃除の終わっていない自宅に戻り、大急ぎで掃除をした後、午後8時30分頃に再び源九郎さんを訪れました。
しかし、まだ中川さんご夫婦しかおられません。
一瞬、そんな不安がよぎりました。
幽霊さん出ないでください~遊郭旧川本邸の電気を点けに
午後9時00分、伊藤君が来てくれました。
伊藤君は、そう言いながら、私の顔をじぃーと見るのです。
伊藤くんは、以前ブログにも書きましたが、とても怖がりです。
確かに、あの川本邸にひとりで電気を点けに行くのは、怖いと思います。
源九郎さんから歩いて1分の川本邸の玄関にも、薬八幡宮の若宮司さん手製の門松が置かれていて、とてもすてきな雰囲気をかもし出していました。
二人で、そんなことを考えながら、川本邸の玄関を開けました。
やっぱり・・・・怖い・・・
伊藤君がそう言いながら、スリッパを出しました。
なぜか2足・・・
気が進みませんが、仕方がないので、伊藤君の後について2階に上りましたが・・・・やはり、怖い・・・。
大黒行者さんから習った、光明真言を唱えながら・・・
そう心の中でお願いしながら階段を上りました。
電気が点いたものの、
内心、そう思いながらも、伊藤君の後をくっついていると、今度は
しかし、ここで逃げ出したら、女がすたる!!
と、猫歩きで・・・・
でも、やっぱり、最高に怖い!!
夜の川本邸は、本当に不気味です。
伊藤君も、内心はとても怖かったのか、私達は急いで1階に下りました。
でも、外から見る川本邸は、電気が点いて、確かにとても雰囲気があって素敵でした。
と、電気を点けたことに大満足しながら、川本邸を後にして、源九郎稲荷神社に戻りました。
除夜の鐘が鳴り出すと・・・次々と参拝者が訪れてくれました
神社に戻ると、薬八幡宮の若宮司さんが来てくださっており、祈祷を始めてもらう前にとんどに火を入れることにしました。
このとんど、昨年は、なかなか火が点かずとても苦労しました。
ところが・・・・・
今年は、
いきなり、この勢いです。
おじちゃんも、おばちゃんも、私も、びっくりです。
狐火・・・?
あまりの火の勢いに、途中で水をかけた位、メラメラと燃え上がりました。
このトンド、火を絶やさないように、枝や落ち葉を足していかないといけないのですが、伊藤君と、三味線のお師匠が、その作業がとても楽しかと言って、ナイスコンビで、管理をしてくれたため、私は何もすることがなくて、仕事にあぶれてしまいました。
そして、この火の勢いにつられてなのか、午後10時近くになり、除夜の鐘が鳴り始めると、
ひとり、ふたり・・・
参拝客が次から次へと鳥居を潜って境内へ入ってきました。
すごいじゃん!!
源九郎とよは、うれしくて、わくわくしてきました。
後10時に、薬八幡宮の若宮司さんが祈祷を始めてくださり、その後、参拝客にお神酒と、おばちゃん手製のぜんざいが振舞われました。
とよは、お神酒があまりにもおいしくて、お神酒係りのおじちゃんの目を盗んで、お神酒ばかり飲んでいました。
そのせいなのか・・・・
カウントダウンが近づく頃には・・頭痛が・・・。
おばちゃんに、少し社務所で横になったら?
そのお言葉に甘えて、社務所のコタツでごろんと横になりました。
でも、年神様を迎える前に寝たら老けるという迷信を信じているとよは、
と時計と睨めっこしながら、午前零時を待ちました。
そして、新しい年を迎えたときには、神社の境内は、参拝客で溢れていました。
おばちゃんや、Nおばあちゃん、お手伝いに来てくれたK-POOLのむっちゃんらが、ぜんざいを参拝客に振舞っていました。
と思いながらも、トヨはコタツで寝入ってしまい、気がついたときには午前2時をまわっていました。
伊藤君に
と聞くと
と言う返事が返ってきたので、
ってびっくりしていると、むっちゃんから、
との訂正がありましたが、昨年のことを考えると、段違いの多さでした。
この調子だと、日が明けたら、どれくらいの人が来て下さるんだろうと考えるとわくわくしました。
午前3時頃、私達は、トンドの火の始末をして、一旦それぞれの家へと帰宅しました。
元旦は驚くほどの参拝者で溢れかえりました
2012年の元旦はとても天気がよく、清々しいお正月となりました・・・
が・・・・、源九郎とよの頭は、ガンガンガン・・・
午前10時から迎春祭が執り行われるというのに、一歩歩くたびに頭の芯に傷みが走ります。
治まるまで、とても神社には行けない・・・
というわけで、薬を飲んで、動けるようになったのは午後2時でした。
と電話を入れたところ、
大変なことになってるねん。すごい人で手が回らない!!!!! 伊藤君もむっちゃんも手伝いに来てくれてるけど、それでも手が足りないねん
と携帯電話から、おばちゃんの悲痛というか嬉しそうと言うか、叫び声が聞こえてきました。
急いで身支度をして、神社に行くと、みんなやっとお昼を食べていました。
ということでした。
社殿の前では、むっちゃんが巫女さん姿で、参拝客にお神酒をついでいました。
予想外の参拝客で、
ブログを見て・・・・本を見て・・・・始めて神社を訪れてくださる方もたくさんいたそうです。
実は、「和楽」という月刊誌や、「乙女のMY守護神 わたしのお稲荷さん」という本に源九郎稲荷神社が掲載されたりで、去年の月末から源九郎さんがいろんなところにデビューを果たしていたのです。
復興活動2年目のお正月は、とても賑やかに迎えることができました。
物語の続き第73話はこちら
復興活動物語の目次はこちら
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクス経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語