再び荒廃した源九郎稲荷神社のお掃除を再開・・そして宮司さんの死を知り(源九郎稲荷神社復興物語 第28話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。
矢田神社の宮司さん
矢田神社の宮司さん
矢田坐久志玉比古神社の宮司さん:源九郎稲荷神社のおじいちゃん宮司さんが以前宮司をされていた矢田坐久志玉比古神社の現在の宮司さん。源九郎稲荷神社の宮司さんが亡くなられたことをとよに教えてくださる

 

再び源九郎稲荷神社へ

 

季節は桜の美しい春から初夏へと変わり、金峯寺のお坊さんである岩岸住職と出会って、神仏に関する様々なことを教えてもらうことにより、少しずつ源九郎とよの気持ちに変化が現れるようになしました。

 

気持ちを切り替えることができるようになってきたとよは、早速、源九郎稲荷神社へ行きました。

 

・・・・唖然・・・

 

前よりひどい状態の神社がそこにはありました・・・。

神殿の前にはあちらこちらにゴミが・・

そして、神殿の周囲の立入り禁止場所にも、ゴミがたくさん投げ捨てられていました。

もちろん、境内は落ち葉の山・・・

 

源九郎とよ
源九郎とよ
なんてこと・・・

 

とよは、神社に来なかった自分が、極悪人に思えました。

源九郎とよ
源九郎とよ
ごめんなさい。こんなになるまで放っておいて・・・。

とよは、ゴミを拾いながら、源九郎さんに謝っていました・・。

源九郎とよ
源九郎とよ
でも・・・・、いくらなんでも宮司さんがいたら、ここまではならないはずだよなぁ。

宮司さん来られてないのかも・・。
体調が悪いんだろうか・・。
ご高齢だったしなぁ・・。

とても心配になりました・・。

 

あるとき、神殿の前のベンチに浮浪者が寝ていました。

そして、ベンチの周りには食べかすのゴミを投げ捨てていました。

 

とよは、頭に来て

源九郎とよ
源九郎とよ
ちょっとおじさん!!起きなさいよ!!
ここは宿泊施設じゃないからね!

 

と叩き起こして、追い出しました。

源九郎とよ
源九郎とよ
二度と来るんじゃないからね!

当時警察官だったとよは、こういう場面では、相手がどういう人であろうが躊躇せずに動けてしまいます。

でも、浮浪者を追い出しながらも、とよは無性に腹が立つ気持ちを抑えれませんでした。

 

それは、浮浪者に対してではありません。

浮浪者が来るような神社にしてしまった自分に対して腹が立ったのです。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
もう一度、一からやり直すしかない・・・

その時、やれることは、本当にそれしかありませんでした。

そして、再び私の源九郎稲荷神社通いが始まりました。

 

けれど・・・

いつ行っても宮司さんには会えませんでした・・。

宮司さんに何があったのか・・・

 

源九郎稲荷神社のおじいちゃん宮司さんの死

 

宮司さんに会えないまま、季節は真夏へと変わっていました。

源九郎稲荷神社は、少しずつまた綺麗になってきました。

 

2010年は、遷都1300年祭の関係で、奈良県内のいろんな神社仏閣で、イベントや秘仏の公開がありました。

 

そんな中、とよが通っている「むた接骨院」の院長から、

 

むた接骨院院長
むた接骨院院長
大和郡山市の矢田丘陵にある東明寺という古刹に、雷様のへそがあるらしいよ~

という、おもしろ話を聞きました。

 

言い伝えによると、

東明寺の境内に降りてきた雷様が昼寝をしている間に、お坊さんがイタズラでヘソを取ってしまった・・・

というものなのだそうです。

 

直径数センチの石のようなもので、この雷様のヘソがあるお陰で、東明寺境内にはカミナリが落ちなくなったのだそうです!

 

とよは、こんなほのぼのとしたお話が大好きだったので、早速、次の休みに東明寺を訪ねました。

 

とても風情のある山岳寺院でした。

 

雷様のへそは、梅干みたいで、期待したほどのものではありませんでしたが、本尊の薬師如来はとても素晴らしかったです。

そして、しばらく薬師如来に見とれていると、ここのお坊さんが話かけてきてくれました。

 

お坊さんと色々と話をしている中で、

麓に矢田坐久志玉比古神社という神社があり、江戸時代までは東明寺の僧侶が神事を行っていた神社になる

という話を聞きました。

 

「饒速日命の降臨神話」がある神社なので、是非とも訪ねてくださいといわれました。

 

とよは、饒速日命(ニギハヤヒノミコト)には、とても興味を持っていたので、天孫降臨の地であると聞き、すぐにその神社を訪ねました。

とても、清々しい神社でした。

 

そして、ご朱印を宮司さんにお願いしたところ、ダンディ―な宮司さんと話込んでしまいました。

 

どうも、私は宮司さんとは縁があるようです。

 

う~ん。でもこの矢田坐久志玉比古神社とう名前・・・いつか、どこかで聞いたような気がしました。

自分の記憶を辿っていったところ、あることを思い出しました。

 

そうそう、源九郎稲荷神社のおじいちゃん宮司さんが、以前宮司を務めていた神社がそんな名前だったような・・・。

 

それで、そのこと矢田坐久志玉比古神社の宮司さんにお尋ねしたところ・・・。

矢田神社の宮司さん
矢田神社の宮司さん
「ああ、○○宮司さんねえ。

私がこの神社の宮司をする前の宮司さんでしたよ。ここの宮司を辞めた後、源九郎稲荷神社の宮司になられたとは聞いておりましたが、2週間程前に亡くなられたそうですねえ。」

 

と言うのです・・・。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
えっ!!

とよは、足元から自分が崩れていきそうな感覚に襲われました。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
なぜ、亡くなられたのですか?

 

矢田神社の宮司さん
矢田神社の宮司さん
ご病気だったと聞いております。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
・・・・・やはり・・・

どうりで、会えなかったわけだ・・

 

とよは、すごく悲しくなりました。

神社に行かなくなったことを、後悔しました。

 

そして、矢田坐久志玉比古神社の宮司さんからはさらに・・・・

 

源九郎稲荷神社のおじいちゃん宮司さんが、矢田坐久志玉比古神社の宮司をされていた時に

 

矢田神社の宮司さん
矢田神社の宮司さん
 〇〇宮司さんは、氏子さんたちと人間関係がうまくいかなくて大変だったそうです。色々と問題があったと聞いています。

ということを聞きました。

 

それで源九郎稲荷神社の宮司さんになられてから、地域住民との接触を嫌うようになったこともわかりました。頑なに人を寄せ付けなかったのは、その時の辛い経験のせいだったのでしょうか・・・。

 

そして、とよがお話していた矢田坐久志玉比古神社の宮司さんが、おじいちゃん宮司さんが亡くなられた後すぐに、源九郎稲荷神社を兼務してもらえないだろうかという依頼を神社庁から受けたそうなのですが、やはり2つも神社を持つことは大変なのでお断りしたそうです。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社は、この先、どうなるのだろう・・・。

次に来られる宮司さんは、どんな人になるのだろう・・。

 

私の中で、急にいろんな不安がよぎったのでした・・・。

`次回の第29話の記事はこちら

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクス経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 


元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語