中秋の名月・・・
復興活動2年目の2011年は、源九郎稲荷神社では、身内だけでお月見会を開催しました。
前回は、このお月見の様子を紹介させていただきました。
そして、その年の10月、いよいよ
奈良と花とアートの祭典「はならーと」
が始まりました。
金魚ねぶた式の準備
2011年10月22日
源九郎稲荷神社で、きんぎょねぶたの点灯式が開始されることになりました。
前日の朝からK-POOLのゆっこちゃん達が来て、用意が着々と進められました!!
源九郎とよも、がんばってお手伝いしました!!
とてもカラフルで可愛いです。
電気が点灯されました!!
なかなか良い感じです
子供達が描いた色とりどりの金魚たちが、お酒を飲んだみたいにほんのりと赤く染まりました。
神社の入口の鳥居には、はならーとの垂れ幕が吊るされました。
お供えのバラを飾りました
拝殿には、お供え用のお花を飾りました。
でも・・・なぜ、薔薇なの??
理由は単純です。
3本200円で安売りしていたのです!!
でもって、おじちゃんにさらにおまけしてもらって、20本1000円で買うことができちゃいました。
それを聞いた、復興チームスタッフの根谷さんは、
と、すぐに買いに行ったのですが、しばらくすると、手ぶらで帰ってきました。
根谷さんは肩を落としながら・・・・
ということでした・・。
源九郎とよは、とてもラッキーだったようです。
薔薇の花のとてもいい香りが神殿一面に広がっていました。
その後、静岡から毎月お参りにきてくださるYさんが、偶然来られて、境内の金魚ねぶたを見てびっくりされていました。
Yさんは、お茶の製造販売をされている会社の社長さんなのですが、源九郎さんにお店が大変なときに助けられて以来、何十年とお参りに来てくださっている方です。
私は、何度もここの神様に助けていただきました。
とおっしゃられていました。
Yさんから、源九郎さんにまつわる不思議な話を色々お聞かせいただいて、とても楽しいひと時を過ごすことができました。
Yさんに、夜の点灯式まで居ていただきたかったのですが、遠いところから来られているので、残念なことにお昼過ぎには帰られてしまいました。
Yさんが帰られた後・・・あんなにいい天気だったのに、だんだん雲行きが怪しくなってきました。
まるで、夕涼み会の時みたい・・・
と、変な安心感がありました。
それで、あまり心配せずに、中川のおじちゃんと二人で着々と準備を進めていました。
金魚お願いたんざく飾りの設置
ところで・・・
源九郎とよは、以前から作りたいと思っていたものを、数日前から突然作り始めましたのです。
それがこれです
これは、何かといいますと、たんざく掛けです。
和紙を狐の輪郭に切ったものに、それぞれお願い事を書いてもらい、それを、三角錐のたんざく掛けに吊るしてもらいました。
このたんざく掛けは、ホームセンターで買ってきた木を組み立てて作りました。
下の四角い枠は、簡単に組みたてることができたのですが、上の三角推の部分が一人ではどうにもこうにもならず、根谷に手伝ってもらいまいした。
できた枠組みに、ツル花を絡ますネットを貼り付けて、100金ショップで買った、もみじやコスモスなどの造花を飾りました。
和紙なので、中に明かりを入れればとてもいい感じになるのではないかなと思い、K-POOLのゆっこちゃんに、相談すると
と言って、電球がいくつかついたものを貸してくれました。
それをたんざく掛けの中に仕込みました。
そして、参拝してくだださる方々に、和紙絵馬を吊るしてもらいました。
この写真は、女の子が書いてくれた狐の顔です。
想像していた以上に素敵に仕上がりました。
点灯式では、金魚ねぶたと一緒に点灯することになりました。
薬八幡神社の宮司さんの祈祷で雨が止みました
午後4時45分になりました。
天気は・・・・
雨です
スタッフ一同、
「お願い、雨やんで~」
と叫んでいました。
そこへ、薬園八幡宮の若宮司さんが登場です。
この点灯式のために、わざわざご祈祷に来てくださいました。
と頼みました。
そして、午後5時なり、宮司さんのご祈祷が始まりました。
そして・・・祈祷が終わると、
雨はピタリとやみました!!
すごいです!!
金魚ねぶた点灯式が始まりました
むっちゃんとゆっこちゃんの司会で点灯式が始まりました。
「金魚ねぶた」が、どういう経緯で作られたのか、むっちゃんから説明がありました。
そして、明日23日、書道パフォーマンスをしてくださる『咲楽さ』』の紹介がありました。
いよいよ金魚ねぶたの点灯が始まります!!
スイッチを押してくれるのは、金魚ねぶたの絵付をしてくれた子供ちゃん達です。
3・2・1 の掛け声に合わせて
点灯!!
みごとに点灯されました!!
金魚たんざくも、綺麗に点灯しました。
それに、とてもたくさんの方々が来てくださいました!
みんな、自分の絵付けした金魚を楽しそうに探していました。
「あった~」
という子供達の声を聞くと、なんとも言えず幸せな気分になりました。
源九郎稲荷神社白狐おどり保存会の白虎踊りの演奏披露
点灯式の後は、『源九郎稲荷神社白狐おどり保存』のみなさまの
白狐踊り
の演奏が披露されました。
根谷も鼓を演奏してくださいました。(後列の右端が根谷さんです)
皆様が着ておられる着物は、背中に狐が踊っている絵柄が描かれていて、とても素敵なんですよ。
洞泉寺町が花街をして栄えていたころは、すべて絹でできた特注の着物だったそうです。
遊郭の女将さん達が、道楽で三味線や踊りをなさっていたそうですが、「下手な芸子さんよりすごい」と言われたそうで、一流の腕だったそうです。
今も、こうして保存会の方々によって、大和郡山市の伝統芸能が大切に守り伝えられていることはすごいなと思います。
何度聞いても、すばらしい演奏と歌声です。
辺りが暗くなると、金魚たちは、まるで宝石のように輝きを増しています。
そして、社務所では、作家さんたちとの交流会が賑やかに行われていました。
秋の夜は長い・・・
とても、とてもすてきな夜でした。
ずっと、昨日から手伝ってくれていた、若手スタッフのMくんが言ってくれました。
・・・と。
普通なら、こんなこと神社では、できないですよ。
僕は京都の者なんですが、京都の神社では絶対にできない企画です。
鳥居の真ん中にはならぁとの垂れ幕を吊るしてくださったているのには感動しましたよ。
さらに、Mくん
それが、次第にそういった交流がなくなり、人々が神社から遠のきました。
しかし、今また一巡して、人々が神社に戻ってきだしたように思えるのです。
と・・・・。
Mくんの言葉を聞いて、
ぜひとも、大和郡山市の名物にしたいな~
そう思いました。
この企画を考えた
K-POOLの小山さん、むっちゃん、ゆっこちゃん
この3人のセンスのよさと能力の高さにはびっくりしました。
彼らなら、きっと、金魚ねぶたをこのまま終わらせはしないと思います。
そして、この日神社に集まってくださった人々の笑顔・・・
みんな、とてもキラキラして素敵でした。
金魚が運んできてくれた笑顔・・・
ありがとうございます。
はならーとの写真は、こちらで紹介しております。
物語の続き第68話はこちら
復興活動物語の目次はこちら
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。
とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語