「蛇女」と名乗る女性との出会いと「静守大神」の扁額の試練?(源九郎稲荷神社復興物語 第44話)

今回の登場人物

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。 この当時は警察官をしておりました。 当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。

中川おじちゃん
中川おじちゃん
語り部「中川のおじちゃん」:源九郎とよと一緒に神社の復興活動をスタートさせることとなる神社の総代さん。 今では神社の「語り部氏」として、雑誌やテレビなどにも取り上げられる神社の顔。 陽気で優しくてダンディーな人で、とよが第二の父と仰ぐ存在。

中川おばちゃん
中川おばちゃん
中川のおばちゃん:語り部氏の奥様。 神社の境内で四季折々のお花を育てているお花の守人。 陽気で優しくて、笑っているところしか見たことがない朗らかな人

蛇女と名乗る女性
蛇女と名乗る女性
蛇女と名乗る女性:信仰宗教の信者さんで自称「蛇女」。神殿の塗り替えをしてくださるが、神社に対して何かと口出しをしてくる。後に源九郎とよの天敵となる

「蛇女」との出会いと朱色に塗り替えられていく神殿

ある日、源九郎稲荷神社に行くと、中川のおじちゃんが、参道でサングラスを掛けた派手な年配の女性とお話をされていました。

初めてお会いする方でした。

 

その人は、おじちゃんのことを「兄ちゃん」と呼んでいました。

 

お話をしてみると、その方は、以前は源九郎稲荷神社のお近くに住んでいらしたそうで、

蛇女と名乗る女性
蛇女と名乗る女性
自分には「蛇の神様」が憑いているので、私は蛇女なの

と・・・びっくりするような自己紹介をされました。

 

また、前のおじいちゃん宮司さんが頼りにしていた「信仰宗教」の信者さんでもありました。

 

蛇女さんは、ずっと以前から源九郎稲荷神社のことを気に掛けていたそうで、前の宮司さんに

蛇女と名乗る女性
蛇女と名乗る女性
綺麗にしないといけない

と訴えていたそうです。

 

でも、あの頑固者のおじいちゃん宮司さんです。

おじいちゃん宮司さん
おじいちゃん宮司さん
構わんといてくれ

と、そっけない返事を繰り返していたそうです。

 

なかなか腰を上げてくれない宮司さんに煮えを切らして、彼女は一時神社から離れていたそうなのですが、宮司さんが亡くなり、中川さんが管理しているということを聞いて、「お役に立ちたい」ということで来てくださったそうです。

源九郎とよ
源九郎とよ
ありがたいことだな。少しづつ力を貸してくださる方が現れてきて

と思っていたところ・・・・

 

ある日、とよが神社を訪ねると、なんと神殿の周りが青いビニールシートで覆われていたのです。

 

中川のおじちゃんから

中川おじちゃん
中川おじちゃん
とよさん、大変なことになったやろ〰

この前、とよさんに紹介した女性が、神殿の塗り替えをしてくれるらしいわ

と聞かされました。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
えっ、お金は出してくださるのですか?
中川おじちゃん
中川おじちゃん
全部、お金は自分が出すと言ってくれていて、もうすでに神具店に塗り替えをお願いしたらしくて、突然、こんな状況になったんや
源九郎とよ
源九郎とよ
すごいことじゃないですか!!
中川おじちゃん
中川おじちゃん
そやんねん。ありがたいことやねんけどな・・・・・
源九郎とよ
源九郎とよ
何か問題でも?
中川おじちゃん
中川おじちゃん
いや、それがな、彼女は、わしらに相談せずに、何もかも勝手に話を進めたんですわ

突然、宮大工さんがやってきて作業にとりかかったもんやから、わしらもびっくりしてしもて・・・

神社の崇敬会の役員さんも、何も聞かされてないしな。

それに、彼女は、その・・・あれ・・・・

新興宗教の信者やろ?

どうも、自分らの神社やと思てるみたいで、こちらの話には聞く耳をもたなくて、何もかも全て勝手に決めて、勝手に進めていくんですわ

ということで、おじちゃん達の知らない間に、神殿はビニールで覆われてしまったのです。

 

最終的には

中川おじちゃん
中川おじちゃん
まぁ、お金も出してくれて、神社が綺麗になるんやったら、それはそれで良いとしようか

ということになりました。

 

そして、少しずつ源九郎さんの神殿が薄汚れた赤から、とてもきれいな朱色に蘇っていきました。

竜宮城みたいに変わっていく神殿の姿は、惚れ惚れとしました。

 

その間、蛇女さんは、度々神社を訪ねて来ており、宮大工さんに色々と指示をだしておりました。

 

その様子を、とよや中川さんご夫婦は、いっさい何も言わずに見ていたのですが、今から考えると、最初の時点でつまづいてしまったのかもしれません。

この時に、しっかりと話をしていたら、その後の様々なトラブルは避けれたかもしれないのですが・・・

 

いやいや、やはり、蛇女さんの新興宗教に憑りつかれたあの考え方は、ちょっとやそっとで変わるものではないでしょうし、いずれ衝突するときが来るのは避けれなかったと思います。

 

・・・・ということで、彼女とは、この先、様々な面で衝突をしていくこととなるのですが、それはまた別の機会にお話ししますね。

 

ただ、その前兆として、とよが積み上げられた石の橋げたの中から発見した「静守大神」の扁額が、最初の被害を受けることとなるのです。

 




 

「静守大神」様の試練

 

以前、とよが境内の掃除をしている時に発見した静守大神」様の扁額は、玄明院のご住職から言われたとおりに、源九郎さんの神殿の前に半紙を敷いて置きました。

 

静守大神という名の扁額発見の記事はこちら

 

この扁額をどうしていのかわからず、とよ達はお火焚祭を執り行ってくださっている修験僧の岩岸住職に相談したところ・・

 

知足山玄明院岩岸住職
知足山玄明院岩岸住職
おそらく静守大神といのは、その名前から静御前を守る神様ということになるので、源九郎稲荷大神様と同一の神様のことでしょう。

なので、とりあえず今は、ご神殿の前に綺麗な半紙を敷いて、その上に設置してください。

と言われました。

 

さらに住職さんが、とても綺麗な源九郎さんの御幣を作って神殿の前に置いてくださいました。

 

でも・・・この静守さんの扁額ですが、今は神殿の中ではなく、社務所の床の間にあります。

それは蛇女さんが神殿の前に置いていたこの扁額を持ち出して、ごみ置き場に捨てたからです。

 

蛇女さんは、とよに

蛇女と名乗る女性
蛇女と名乗る女性
源九郎さんは私達の神様や。

その神殿に、こんなわけのわからない神様の扁額を置くなんてありえないわ!!

とすごい剣幕で怒って文句を言ってきました。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
あり得ないのは、あんたの方やろ!!

・・・と、とよは、ってかかりそうになりましたが、神殿の色を塗り替えていただいたという感謝の気持ちもあったので、そこは堪えました。

 

でも、蛇女さんにゴミの中に捨てられた扁額を手に取った時には、泣きそうになりました。

源九郎とよ
源九郎とよ
どうして、神様なのに、こんなにひどい仕打ちをうけなければならないんだろう・・・・

とよは、静守大神さまの扁額を胸にギュッと抱きしめました。

 

本来なら、人間が神様の扁額を抱きしめるなんて穢れたことをしてはいけないのはわかっております。

けれど、この時は、抱きしめずにはいられないくらい、神様が気の毒に思えたのです。

 

そんなことから・・・・

この扁額は、2度も捨てられたことになるのです。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
なぜ、静守大神さんはこんな目に遭うのでしょうか?

いったいこの神様は、どんな神様なのでしょうか?

 

静とつく人といえば「静御前」しか思い当たりません。

 

それを守る大神となると、玄明院のご住職が言われるとおり、く静御前を最後まで守り通した「源九郎狐(狐忠信)」のことを指していると思います。

すなわち、源九郎稲荷大明神そのものだと思うのですが・・・

 

なぞの神様「静守大神」・・・

この神様はいったい、どこに祭られていたのでしょうか?

 

源九郎神社の古い境内地図にも、静守さんのお社は載っていません。

 

博物館の学芸委員さんに見てもらったところ、

「非常に立派な扁額であり、かなり大きな神殿の扁額であったと思われる」

という見立てをいただいています。

 

いつの時代かに、流浪の旅で出た扁額・・・。

いつか・・・しかるべき場所におさまることができることを、心から祈らずにはいられません。

 




 

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクス経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 

元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語