寂しい寂しい・・・源九郎稲荷神社
前回の記事はこちら
神さんも喜んではるわ~
と、怒りにも似た寂しさを感じることとなり、それが原動力となってこの後の神社の復興活動へ続いていくことになるので
癌で闘病中の美里を励まし続けた筋ジストロフィーの少女の死
今まで、よくしてくれてありがとう。 仲良くなれて、とてもよろこんでいました。
とよは、美里からのラインの内容に、暫く携帯電話を握り締めたまま、動くことができませんでした。
みっちゃんは、美里の教え子で筋ジストロフィーで闘病生活を続けている女性でした。
>>関連記事
メールのやりとりで、彼女の暖かい人柄に触れ、仲良くなれて感謝しているのはとよの方でした。
でも、彼女に、何もしてあげることができませんでした。
みっちゃんは、美里の病気を知ってから、美里のことをとても心配でいたそうです。
でも、彼女は筋ジストロフィーの病状が進み、両手を使うことができなくなっていました。
美里は、元気なときは、2週間に1度必ずお見舞いに行っていました。
というのも、みっちゃんの入院しているところは隔離病棟であり、誰もが入れるところではなく、決められた者だけが、決められた日に面会するしかできませんでした。美里はその決められた人であったことから、必ず決められた日には面会に行っていたのです。
けれど、美里が入院してからは面会に行くことができなくなったため、みっちゃんのお母さんがみっちゃんの手となり、美里に励ましのメールを送ってくれていたそうです。
と美里はいつも言っていました。
彼女が、辛い治療にもがんばれたのは、みっちゃんの励ましのお陰だと思います。
そしてみっちゃんも、美里からの励ましのメールと、美里が頑張って戦っている様子を聞かされてがんばれたんだと思います。
・・・それだけに、私は、このまま美里も後を追って逝ってしまうのではないかと、すごく不安になりました。
美里に返事を返せたのは、数時間後でした・・・。
電話をして、美里の声を聞く勇気はありませんでした。
気弱にならないでいてよ!!
そう返すのが精一杯でした。
美里からは、
精一杯がんばったから、誉めてあげないとね。 私は、まだまだくたばらんから!!
という返事が返ってきました。
美里の方が、とよに気を遣ってくれているのがよくわかりました。
・・・・でも、やはりみっちゃんの死は、美里の生きようとする力を急激に奪っていったような気がします。
そしてとよの不安どおり。この先、美里の新たな闘いが始まるのです。
次回第19話の記事はこちら
復興活動物語の目次はこちら
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語