源九郎稲荷神社との出会いは1つの夢から始まった(源九郎稲荷神社復興物語 第1話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。

 

現在の源九郎稲荷神社をご存知の方は、あの神社がまさか「荒廃していた」なんて信じられないと思います。

 

源九郎稲荷神社の境内は、神社を管理している語り部氏 中川総代の奥様が大切に育てた皇帝ダリアを中心に、四季折々に色とりどりの花が咲き乱れています。

けれど、ほんの8年程前までは、花なんて1つも咲いていない、落ち葉だらけの神社でした。

 

この神社をなんとか復興させたいという願いから始まったボランティア活動が、このブログの内容になるのですが、

奮闘記の主人公である元警察官の「とよ」が、なぜ、源九郎稲荷神社と出会うこととなったのか?

第1回目は、その始まりについてお話ししていきたいと思います。

 

その前に、主人公のうちのひとりである「源九郎とよ(ペンネームです)」について、ごく簡単に紹介しておきますね。

 

とよは現在、バンコクで

「RENE JAPAN BEAUTY @ HEALTH」(通称 リンパマッサージ&理学整体スパRENE)

という名前の、理学療法とリンパマッサージ&頭蓋仙骨療法等のオステオパシー療法や、痩身、小顔矯正フェイシャル等を行う「美と健康」のウェルネススパを経営しております。

 

・・・が、源九郎稲荷神社の復興活動を初めた2010年頃は、180度違う職業である奈良県警の警察官をしておりました。

しかも・・・警察官の中でも特に過酷な勤務場所である刑事畑において長年勤務していたのです。

 

そのため、本名を隠して「とよ」という名前で、復興のボランティアか活動をしておりました。さらに神社のブログを書くようになった頃から「源九郎とよ」というペンネームを使うようになりました。

 

もともと、とよはお寺参りはたまに行きますが、「神社」というものには全く興味がなく、正式参拝のやり方すら知らなかったほど、無知でした。

ましてや、日々、神社にお参りするなど、とよの日常からするとあり得ない話であり、本当に神仏とは無縁の生活を送っておりました。

 

さて、そんなとよが、なぜ源九郎稲荷神社にかかわるようになったのでしょうか?

どうして神社が大好きになってのでしょうか?

 

それはある1つの奇妙な夢がきっかけでした。

 

不思議な神社の夢

 

2007年の12月・・・・

とよは不思議な夢を見ました。

 

とよは大海原を、背中に生えた羽根をはばたかせながら、ゆったりと飛んでいました。

すると突然、海の中にぽつんととても綺麗な三角錐の島が現れたのです。

とよは、その島に吸い寄せられるように近づいていきました。

 

島の真ん中には滝が流れていました。

とよが近づくと、その滝が二つに割れて、中から石の階段が現れました。

そして、その石の階段の上には真っ赤な鳥居がありました。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
お稲荷さんだ~!!

 

と思いながら、とよがその鳥居に近づいていくと、凄い勢いでその鳥居に吸い寄せられました。

まるで上昇気流に乗った鳥のようでした。

 

そして、鳥居の中に入る直前に、目が覚めたのです。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
今の夢、なんだったんだろう?

 

目が覚めると、とよはとても興奮していました。

あまりにも鮮烈な印象の夢でした。

 

そして、その日一日・・・夢のことばかり考えていました。

源九郎とよ
源九郎とよ
鳥居といえば神社、赤い鳥居といえばお稲荷さん、もし、あの鳥居をくぐっていたら、どんな神社があったんだろう?

 

もう、夢の続きが見たくて仕方がありませんでした。

 

でも、夢は自分の思い通りに見ることはできません。

その夢は、それ以降、一度も見ることはありませんでした。

 

そして・・・・

普通なら、そんな夢のことなど、警察官という日常の業務の忙しさの中で忘れてしまうはずでした・・。

 

ところが・・・・

どんどん、どんどん、日を追うごとに夢のことが気になって仕方がないのです。

源九郎とよ
源九郎とよ
あっ。気になる。あの島を見つけたい!!島の上にある神社に行ってみたい!どんな神社なのか見てみたい!!

 

そんな思いが日ごとに募って行きました。

 

そして、遂に!!

源九郎とよ
源九郎とよ
よし、こうなったらあの夢で見た神社を、自力でなんとしてでも見つけてやろう!!

 

と決心したのです。

 

とよが夢の神社探しで最初に訪れたのは出雲大社

 

とよの性格は、普段はとても面倒くさがりやです。
皆さんからは「とよさんの行動力はすごいね~」と言われるのですが、ひとたび動かなくなると、トイレに行くのすら面倒くさいくらいの不精な性格です。

 

ところが、一度何かをやると決めたら、周りを驚かせるくらいの行動力があります(なにせ、突然警察を辞めてタイに来て、スパを経営するくらいぶっ飛んでいるので・・・)
・・・・行動力というよりも、やることが突拍子もなくて、無茶苦茶といった方が正解かもしれません。

 

そんなことから、
どうせ行くなら、縁起のいい日に!!
ということで、お正月の
2008年1月2日 午前零時
に行動を開始することにしました。

 

というのも、当時の仕事柄、お正月休みしか遠出をする日がなかったからです。
けれど、問題がありました・・・
その頃、とよが知っていた神社の名前は、恥ずかしながら
伊勢神宮、出雲大社
くらいだったのです。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
どちらの神社に行くのにも、結構時間がかかるから、3日ほど休みが取れるときしかダメだな
と思い、お正月に行動を開始することにしたのでした。
・・・・で、訪れる神社は??

 

実は、とよは当日の出発の際にも、まだ「伊勢神宮」に行くのか「出雲大社」に行くのか決めていない状態でした。
源九郎とよ
源九郎とよ
伊勢神宮は、警察の慰労旅行で何回か行ったことがあるけど、あんな三角錐の島があるようなところはなかったし・・・
出雲大社って行ったことないし、よし、出雲大社にしよう!!
ということで、行先を出雲大社に決めたのです。

 

そして、車のナビに「出雲大社」と入れたところ、
ダダだだっだっ・・・と出雲大社〇〇〇という表示が沢山出てきました。

 

でも、すべて「島根県」となっています。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
島根県???
島根県ってどこ??

 

頭の中にある自分地図で島根県を検索したところ

 

源九郎とよ
源九郎とよ
確か、島根県って鳥取県の隣だよね。
日本海側だよね・・・

ひょっとして、とんでもなく遠い??

ということで、ナビで道順を検索したところ・・・
到着まで6時間程かかりますと、ナビ音声で案内されたのです。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
確かに、とんでもなく遠い・・・・
でも、今の時間から出発したら朝には着けるし問題ないか!!

 

ということで、とっても軽い気持ちで出発したのです。

 

その位、この時のとよは、神社に対する知識も皆無であり、ただただ
出雲大社に行けば、夢で見た三角錐の島の神社に出会える
と勝手に思い込み、その思いだけで、自分の直感を頼りに第一歩を踏み出したのです。

 

でも、この第一歩が、「神社」にお参りすることの清々しさを体験することとなり、神社の神秘性に憑りつかれることになり、その先、源九郎稲荷神社のお稲荷様に、復興のお手伝いを頼まれてしまうことになるのです・・・・

 

 

荘厳で神々しい出雲大社に心が震えて・・・

 

そして、6時間かけてやっと、出雲大社に辿り着きました。

 

まだ、夜は明けておらず、高速を降りて出雲市内に入った頃には、霧が発生していて、数メートル先しか道が見えず、すごく幻想的でした。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
この霧を抜けたら・・・夢で見た神社に出会える??

 

なんて、ドキドキしながら車を走らせていました。
そして、出雲大社の駐車場に車を止めた頃に、ようやく夜が明け始めました。
まだ、はっきりと周りが見えない参道を道案内の看板を頼りに進みました。

 

すると、とよの目の前に現れたのは・・・

 

とりあえず来てみました~

なんて、言うようなレベルではない、とんでもなく荘厳で、神々しくて、美しい神社でした。

 

 

あの時味わった、あの神聖な空気は、強力なパワーを含んでおり、細胞レベルまで浄化されるような気がしました

 

神社の境内全てが、取り巻く山々が、とんでもない巨大なエネルギーを発していたのです。

 

とよは、すっかり出雲大社に心を奪われてしまいました。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
こんなに美しくて、神聖で、荘厳な神社があったとは・・・

 

感動で、心が震えて涙が出てきました。

 

けれど・・・

まだ、この時のとよは、「出雲大社の主祭神が大国主命という人と人との縁を結ぶ神様」であることすら知りませんでした。

 

今から考えると・・

出雲大社から始まった 三角錐の島の頂にある赤い鳥居の神社探しの旅は、その後源九郎稲荷神社へ、そしてそこで出会う人達へと続いていったのです。

縁結びの神である大国主命が、やがて源九郎稲荷大神様へと繋がる縁を結んでくれたのだと思います。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
体を持たない神様は、人間界で成し遂げなければならないことを、必要な人間に使命として与えてくださる・・・・

ということを、とよは、この先知ることとなるのです。

 

夢から始まった神社探しの旅から数年後に、源九郎とよは、縁もゆかりもなかった奈良県大和郡山市の地へと導かれ、さらに、大和郡山市の鎮守であるはずなのに、荒廃して誰もお参りに来ない源九郎稲荷神社へと導かれるのです。

出雲の神様から始まったリレーは、その後八幡神宮の神様にバトンが渡され、そして源九郎稲荷神社のお稲荷様へと続いていきます。

 

そして、神様間のリレーだけでなく、人間の間でも次々に「復興」というバトンが渡されていく、長い長いリレーが始まりました。

第2話はこちらから☟

 

復興活動物語の目次はこちらから

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

 

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。

とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官コンビがバンコクでスパ経営物語」です。

 

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

 

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 


 

元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語