ある日、源九郎とよは、フリィージアのお花をたくさんいただきました。
白、紫、黄色と色とりどりのとても綺麗ないいお花でした。
源九郎とよは、自分の家にいけるより、たくさんの人に見てもらったほうが、お花もうれしいだろうなと思い、いつもお花は神社とお世話になっている方のところへおすそ分けに行きます。
そして、その時も、いただいたお花を源九郎さんへと持って行きました。
源九郎トヨとおばちゃんは、とにかくお花が大好きなので、
と言うことになり、花瓶にフリィージアを活けて、社殿の前に置きました。
私達は、いつも先ず源九郎さんに見てもらって喜んでもらおうと、お花を社殿の前にお供えします。
例えば、以前は薔薇の花がすごく安かったので、たくさん買ってきて、源九郎さんにお供えしました。
とても綺麗で、参拝される方々も、みなさんとても喜んでくださいました。
ところが・・・・
以前から、神社に色のお花を植えたりすることに対して苦情を言ってくる、ご自身のことを蛇女だと名乗る女性の信者さんがいて、このときも
とすごい剣幕で怒られ大変でした。
この方とは、それ以前にも私と中川のおばちゃんが植えた色のついたお花の件で、
「他の神社の宮司さんまで巻き込んで苦情を言ったり」
「植えたお花を抜いたり」
「お花にあげた肥料の色が気に入らないといっては、お花の上に勝手に砂利を被せたり」
と、度々衝突をしてきたのですが、・・・・・
局、いつも私達が
ということで、その人の意に添うようにがまんしてきました。
それで、この薔薇の花のときも、散々文句を言われても我慢をしていたのですが….
ある神社関係者の方が神社を訪れたときに
と質問してみました。
すると、その方は
とおっしゃってくださいました。
そういえば、御所にある高鴨神社などは、日本桜草をたくさん育てておられる神社で有名ですし、大神神社などはゆり園を持っているし菊の展示会などもやっておられます。
それを聞いてから、私とおばちゃんは強気になり、それからは気にせずお花をお供えし続けました。
・・・・・ところが、今回、またもやその女性の逆鱗に触れ、社殿に活けたフリィージアはどけられてしまいました。
花を活けたり植えたりするのは寺や!
神社は榊しかあかんのや!
神社のしきたりを何もわかってないない!
二度と花は神社には活けさせない!
と、すごい剣幕でした。
・・・何か違う気がします。
作法は確かに大切だし、きちんとしないと神様に失礼だとは思います。
でも、綺麗なお花を活けて、神様が嫌がるとはとても思えません。
そのお花を見て綺麗だと思う、その美しい人の心を、神様は大切に思ってくれるはずです。
ある日、源九郎とよはある方の神饌の作法について、余計なおせっかいを言ってしまいました。
その方は
と言われました。
源九郎とよは、それを聞いて、
ことが恥ずかしくなりました。
その方は、毎日、神様に向き合い感謝されているこをと知っているだけに、すごく申し訳ないことを言ってしまったと思いました。
神主さんや僧侶が作法を間違えるのは確かにとんでもないことです。
でも、私達普通の者が神様に向き合うとき、やり方なんて正しいとか間違いと問題にすることではないと思います。
大切なのは、その人の気持ちなのではないでしょうか?
そう思う、中川のおばちゃんや私の気持ちは、とても尊いものだと私は思っています。
この頃の源九郎稲荷神社は、宮司さんもいない神社でした。
お金も全くありませんでした。
みんなの力で、みんなの寄付で少しずつ綺麗になりました。
みんなで創り上げた神社です。
子供達が学校帰りに立ち寄ってくれる神社です。
会った事もない多くの方が、ブログを読んで応援してくださる神社です。
この時は、久々に蛇女さんに対して
という気持ちになりました。
けれど、この時も結局源九郎とよ達が我慢して何も言わないで済ませました。
けれど、それからも・・・
まだまだ、この蛇女さんとの闘いは続いていくことになります。
物語の続き第80話はこちら
復興活動物語の目次はこちら
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクス経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語