夕涼み会のはじまりは・・(源九郎稲荷神社復興物語 第話51話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。
中川おじちゃん
中川おじちゃん
中川のおじちゃん:源九郎稲荷神社の管理人であり、語り部として有名です。復興活動のボス的存在。柔軟な思考を持ち、古いものを大切しながらも新しいものも取り入れるすばらしい感性の持ち主。
伊藤君
伊藤君
伊藤君:夕涼み会のリーダー。企画段階から中心となって夕涼み会を作り上げた人物。若手スタッフからは絶大な信頼を得ている頼もしい存在
むっちゃん
むっちゃん
金魚を通じて大和郡山市の町おこしをしている団体K-POOLのスタッフ。むっしゃんの一言から夕涼み会の開催企画ははじまりました。
ゆっこちゃん
ゆっこちゃん
むっちゃんと同じくK-POOLのスタッフ。夕涼み会では「鬼剣舞」を奉納してくれることを提案してくれました。
くるみさん
くるみさん
お隣の町斑鳩町で、街おこし活動をされている女性。とよが当時働いていた地域の良き協力者。夕涼み会でアルゼンチンタンゴなんてどう?と提案してくださり、アルゼンチン歌手の西澤守さんを紹介してくださいました。

 

前回で源九郎稲荷神社復興活動物語の第2章は終了です。

前回の記事第50話はこちら

第3章からは、伊藤君を中心とする若手メンバーが加わり、源九郎稲荷神社を盛り立てるために、様々なイベントを開催していくことになります。

まずは、手作りの夏祭りの開催状況からご紹介していきたいと思います。

 

夕涼み会のはじまりは、なんと! 〇〇〇だった!!

 

源九郎稲荷神社の夕涼み会は、神社の復興チームが考えた手作りの夏祭りです。

この夕涼み会をはじめるきっけとなったのは、実は、ある女性の一言でした。

 

源九郎稲荷神社の復興活動を始めた頃、当時、神社と目と鼻の先にある遊郭「旧川本邸:現在は町家物語館)の復興活動をしていた伊藤君と、大和郡山市の街おこし活動をしていたK-POOLのむっちゃんゆっこちゃん達と、旧川本邸で会うことが多くなりました。

 

ある日、源九郎稲荷神社の語り部氏の中川のおじちゃんと、伊藤君とトヨとの3人で、旧川本邸で雑談をしていた時、むっちゃんとゆっこちゃんの2人がやってきました。

 

そこで、今後の活動等について、それぞれの思いを熱く語りだしたわけなのですが・・・・・

 

むっちゃんが一言・・・・

むっちゃん
むっちゃん
きれいになった川本邸で、みんなでスイカを食べたいな〰

と言い出したのです。

 

すると、この一言に、残りの4人が過剰反応を起こし

源九郎とよ
源九郎とよ
それ、それいいやん!!。 みんなで食べるスイカおいしいやろな〰
ゆっこちゃん
ゆっこちゃん
どうせなら、私らだけでなく、洞泉寺町の人達みんなと食べたいな~

という話に広がり、

 

中川おじちゃん
中川おじちゃん
そしたら、神社も川本邸もかなり綺麗になったから、みんなに声かけて集まろか〰
伊藤君
伊藤君
みんなで集まるんやったら、どうせならお祭りでもしよか!!

と、どんどん話が進んでいったのです。

 

 

それぞれ、神社と遊郭と商店街の街おこしと・・・それぞれの立場で復興活動に携わってきたノウハウを持つ5人です。

 

アイデアはどんどん膨らみます。

 

 

みんな浴衣を着て参加してもらう夏祭りはどう?

燈花会みたいに、洞泉寺町の街中に燈火を灯したら幻想的で素敵やん!!

遊郭でお琴を演奏してもらうとかはどう?

 

・・・ということで、夕涼み会は、初代の町おこし復興メンバー達の雑談から、スイカを食べようという話からスタートを切ったのです。

そして、一旦やると決めたら、行動力のあるメンバー達です。

 

先ずは、大和郡山市の観光ボランティアにお話しを持ちかけました。

 

すると

観光協会の人
観光協会の人
いや〰ん。素敵やん!! 私らもかき氷を売るわ~

 

と、観光ボランティアガイドのおばちゃん達が大賛成で大乗り気してくれました。

 

 

観光ボランティアのおばちゃん達は、「かき氷の女王軍団」と呼ばれている位、大和郡山市の各種夏祭りでは、どこに行ってもかき氷り売りにはかかせない存在です。

 

「かき氷の女王」が登場するとなると、当然、「みたらし団子の王様軍団」も黙っていません!!

 

また、当時、警察に勤めていたとよが、仕事で知り合った「子供に手作りの玩具つくりを指導するボランティアチーム」である「夢つくり鯛」の方々にもお願いしたところ、気持ち良く応じてくださり、手作りおもちゃのコーナーも加わることになったのです。

 

さらに、伊藤くんの周りの若手メンバーによる「金魚すくい」も、負けじと肩を並べることとなりました。

 

源九郎稲荷神社の境内で、それぞれ屋台をだしてお祭を盛り上げようということになったのです!!

こうして、源九郎稲荷神社の境内を飾る出店が揃いだしました。




 

小さな夏祭りのはずだったのに大イベントに・・・

 

・・・・・とまぁ、最初は、こんなふうに小さな洞泉寺町の夏祭のはずだったのですが・・・・・

ひょうんなことから、大企画に変ってしまったのです。

 

当時、とよは、斑鳩町の商店街の街おこしを熱心にされているくるみさんという女性と仲良くさせていただいておりました。

 

とよは神社の復興活動、くるみさんは商店街の復興活動と、それぞれの活動が重なる部分も多かったことから、くるみさんには色々と相談に乗っていただいておりました。

 

なので、この夏まつりの企画のことをお話しする機会がありました。

すると・・・くるみさんが

くるみさん
くるみさん
神社でタンゴもありかな

と言い出したのです。

 

くるみさんは、若い時から沢田研二の大ファイであり、ずっと追っかけをされていたそうなのですが、その関係で沢田研二さんのつき人をしていたことがあり、今は「アルゼンチンタンゴ歌手」をされている西澤守さんと、すごく懇意にされていたのです。

 

西澤さんは、大ホールでのコンサートを開催されるほど、その道では有名な歌手の方だったのですが、ご自身が町屋でコンサートをしたり、小さなカフェでコンサートをしたりといったミニコンサートがとても好きな方だったので、くるみさんの話では、

くるみさん
くるみさん
神社でコンサートなんてどう?

って話を持ち掛けたらやりたいというかもしれない

ということでした。

 

それで、とよは中川のおじちゃんに、このことを相談したら

中川おじちゃん
中川おじちゃん
アルゼンチンタンゴか、いいな。

来てもらえるんやったらうれしいな

ということになり、くるみさんを通じて、西澤さんに打診していただいたのです。

 

すると、一言返事で

西澤守さん
西澤守さん
面白そうだね!!
やってみよう!

 

と言って下さり、1日だけの夏祭りのはずが2日開催に変り、なんと1日目にはアルゼンチンタンゴのコンサートを開催するという、大きなイベントになってしまったのです。

 

そんなことから、いきなり1日目から大イベントに躍り出てしまったため、

源九郎とよ
源九郎とよ
じゃぁ、2日目はどうしよう

となりました。

 

すると、K-POOLのゆっこちゃんが

ゆっこちゃん
ゆっこちゃん
「鬼剣舞」を拝殿で踊らさせていただいてもよろしいでしょうか?

と、またまたすごいお話を持ち出してくれたのです。

 

さらに、源九郎稲荷神社のお火焚祭りを取り行ってくださっている、玄明院のS住職が、お祭の開催の合図としてほら貝の奉納をしてくださることにもなりました。

 

そして、みんなでアイデアを振り絞ったところ、「子供達の白狐のちょうちん行列」、「川本邸でのお茶会」などの企画が出されました。

 

何度も何度も、みんなで打ち合わせを重ねて、最終的に伊藤くんが企画書にまでまとめてくれました。

 

こんな形で、みんなのアイデアを振り絞り、たくさんの方に協力をいただく運びとなり、夕涼み会の第一回は開催されることとなったのです。

 

なんとなんと!!

夕涼み会の始まりは、スイカだったのですよ~

物語の続き第52話はこちら

 

復興活動物語の目次はこちら

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

 

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。

とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

 

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

 

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 


 

元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語