前回は、お世話になっている玄明院岩岸住職が源九郎稲荷神社に参拝してくださった際に、お隣のお寺「洞泉寺」へ一緒にお参りにいった様子をご紹介しました。
前回の記事はこちら
綺麗になった源九郎稲荷神社でのお正月
さて、最初源九郎とよひとりで始めた神社のお掃除でしたが
その後中川さんご夫婦と出会い3人で復興活動を開始・・・
さらに洞泉寺町の皆さんのお力添えもいただき・・・
なんとか少しは綺麗になった源九郎稲荷神社で、みんなで2011年の元旦を迎えることができました。
元旦の朝は、郡山薬園八幡宮の若宮司さんに祭事に来ていただき、洞泉寺町の皆さんでお正月のお参りをさせていただきました。
とての良いお天気で、源九郎とよには源九郎稲荷神社がキラキラと輝いて見えました。
なので、お正月にお越し下さる大歳神さまも、源九郎稲荷大神様と同じく穀物神になるそうですよ。
古代日本で農耕が発達するにつれて、年の始めにその年の豊作が祈念されるようになり、それが年神を祀る行事となって正月の中心行事となりました。
その根底にあるのは、穀物の死と再生だそうです。
現在でも残る正月の飾り物は、元々年神を迎えるためのものです。
門松は年神が来訪するための依代であり、
鏡餅は年神へのお供え物だそうです。
古の昔から、日本では、各家で年神棚・恵方棚などと呼ばれる棚を作り、そこに年神への供え物を供えました。
穀物神が、いかに古代の人々の間で大切にされてきたのかを、神社で元旦を迎えて実感じました。
こうして、年の終わりと初めに、きちんと神様に感謝を述べることができて本当に幸せでした。
ずっと長い間、神仏とは無縁の生活を送っていた源九郎とよでしたが、源九郎稲荷神社にかかわるようになり、神様という存在を身近に感じて生活できることが、どれほどすばらしいことかを始めて知ったのです。
そして・・・
2011年という年が、源九郎稲荷神社にとっては、まさしく再生の年となることを・・・・・
このとき、源九郎とよはなんとなく感じていました。
源九郎稲荷大神様の本来の力と、源九郎稲荷神社をなんとか復興させたいという多くの方の思いが、とても大きなうねりを作り出していくのです。
元旦のこの日は、源九郎とよは仕事は入っていたため、午後3時頃には源九郎稲荷神社を後にしました。
そして、もうひとつの源九郎とよを見守ってくださっている神様である「郡山八幡宮」に新年のご挨拶に行きました。
もう参拝の方はひとりもおられず、若宮司さんと、宮司さんの奥さんが私を迎えてくださいました。
新年の挨拶の折、宮司さんの奥さんは何よりも一番先に源九郎稲荷神社のことについて声をかけてくださいました。
本当に、いつもいつも気にかけてくださって、涙が出るほどありがたかったです。
こういう方々にも支えられて、源九郎とよは新しい年のスタートを切ったのです。
謎の石の撤去と鏡の発見
お正月の三が日は、
という中川のおばちゃんの心配に反して、とてもたくさんの人に初詣に来ていただきました。
以前から源九郎稲荷神社を知っている人は
「なんか源九郎さんピカピカしている。」
「すごく綺麗になって違う神社みたい」
等と言ってくださいました。
中川のおじちゃんとおばちゃんは、その言葉を聞くたびにとてもうれしそうにされていました。
源九郎とよは、 このお二人の笑顔を見ると、この人達に喜んでもらえるなら何でもしようと思いました。
本当に、この大和郡山という土地で出会う人達は、すばらしい人達ばかりです。
・・・・そして
お正月に向けて急ピッチで掃除をしたことから、神社の片付けも80パーセント位落ち着きました。
あとは、わけのわからない石の撤去です。
とても謎です。 (灰色の部分に石がゴロゴロと置かれていました。)
それに扁額が見付かった石の橋ゲタもなぜ積み上げられていたのか、全くわかりません。
そして・・・
これらの石ですが、お正月の三が日が終わって落ち着いた頃、中川のおじちゃんの知り合いの石屋さんに、すべて綺麗に撤去してもらうことができました。
石がなくなると神社の境内はびっくりするほど「スッキリ」としました。
でも、ここから更にとんでもないことが起こるのです!!
ある日、中川のおばちゃんから電話がかかってきました。
非番勤務で帰宅途中だった源九郎とよは、急いで神社へ・・・。
神社に到着した源九郎とよを、おばちゃんは
と社務所に誘導します。
社務所に入ると・・・
おばちゃんが持っていたのは、直系30センチ位はある、丸い銅製の鏡でした。
鏡の裏側には源九郎稲荷神社と刻まれています。
源九郎とよが、びっくりするのと、発見の状況に嫌悪感を露わにしていたところ・・・
拝殿の方から中川のおじちゃんが手招きしておりました。
もっとすごい発見があるんですよ~
とニコニコしながら、手招いています。
源九郎とよが拝殿に駆け寄ると、中川のおじちゃんは、神殿の敷地内に源九郎とよを招き入れました。
といいながら、神殿の敷地内に設置されている棚から、鏡の台座を取り出しました。
それは、右側が少し欠けていましたが、木製のとても立派なものでした。
全く別の場所から見付かった2つのものが、今こうして1つの元の形に収まったのですよ~。
とかなり興奮気味に説明してくださいました!!
・・・確かに、とても立派な鏡と台座です。
それが、なぜ別々にされて、しかも鏡はごみ置き場に?
おじいちゃん宮司さんがいなくなった今、その謎は永遠に解けることはありません。
この鏡は見つかった当初、錆びついていたのですが、その後宮大工さんが綺麗に磨いてくれて、台座の欠けた部分も造り足してくださいました。
そして、今は神殿の前に収まっています。
・・・・こうなっては・・・
ということで、薬園八幡宮の宮司さんに来てもらい、いよいよ神殿の中を確認することになったのです・・・・・。
物語の続き第42話はこちら
復興活動物語の目次はこちら
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。
とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語