心無い中傷記事をブログで配信され・・・
さて、前回は、源九郎稲荷神社では、修験道のお坊様であるS住職による鳴り釜神事が行われたお話しをさせていただきました。
この時、とても不愉快な出来事がありましたので、先にそれを紹介しておきますね。
ちょうど、この祈祷をしている時に、地元の写真家の人が神社の写真を撮りに来ており、岩岸住職が祈祷をされている写真を、断りもなく撮影していました。
その後、その写真を自分のブログに掲載されましたが、岩岸住職のことを得体のしれない売名行為の山伏等と書かれたのです。
これには語り部氏である中川のおじちゃんも大怒りで、すぐにその写真家に抗議し、その記事を訂正してもらいました。
けれどこの方は、その後も時々神社に来ては、源九郎とよにニコニコと愛想の良い笑顔を振りまきながら近づいて来て、嫌味な発言を繰り返しされました。
この方には、本当に何度となく傷つけられたことを、今でも思い出します。
この祈祷は岩岸住職のご厚意で執り行われたものであり、神社として岩岸住職にお布施すら渡しておりませんし、反対に神社に玉串料をくださいました。
彼は、今も変わらずそういう方であり、神社のためにお火焚祭を開催してくださる等、この後、ずっとご尽力くださっています。
そんな岩岸住職の善意を、こういう形で卑下する人に、とよは非常に頭に来ましたが、この方だけではなく、この後、私達の復興活動に色んな形で妨害や、嫌がらせをしてくる人達が現れるようになります。
それは、何か新しいことを始めようとすると、必ず起こる人間界の習わしみたいなものです。
当時は、1つ、そういうことがあれば、めげたり、折れたりしていましたが、今では、神社を復興させるということは、何事にもめげない覚悟が必要であり、神様は色んな形で、とよの覚悟を試されていたんだろうなと思っています。
きっと、現在地域で神社等の復興活動にがんばっておられる方等は、そいういう嫌な思いやめげそうな思いは、少なからずされているのではないだろうかと思います。
でも、そんな圧力にめげないで、頑張ってくださいね。
寄付額の取り壊し
さて、神社の掃除に話を戻します。
神社の境内は、ほぼ落ち葉が取り除かれ、とても綺麗になりました。
そこで、次に私達がとりかかったのは、鳥居をくぐってすぐ右側(西側)のスペースに立てられた寄付額の取り壊しです。
これは、台風で神殿の屋根が飛んだ際、中川のおじちゃんが町の人に頼んで修理費の寄付を集った際の寄付額になります。
しかし、かなり古いため、あちらこちら壊れておりますし、寄付をしてくださった方の名前も、もうほとんど見えないほど薄くなっておりました。
さらに、あちらこちらにセミの抜け殻がくっついていて、とても大きくて場所を取っていたため、これがあるために境内全体に、暗いイメージをかもし出していました。
それで、最初は、自分達で取り壊そうと思ったのですが、中川のおばちゃんのお友達の旦那さんが大工さんであり、この話を聞いて、ボランティアで取り壊してくれることになったのです。
その大工さんは、この後も、何かと神社のために尽力をくださることになるのですが、気さくて明るい、とても男前な方でした。
大工さんが来て下さったのは、とても、寒い日のことでした。
寄付額の撤去が終わった後、大工さんは、壊した寄付額の一部で、鳥居の前に置いてあった傾いた車止めを(下の写真)、綺麗に作り直してくださいました。
寄付額がなくなると、とてもすっきりとし、境内が明るく感じました。
寄付額に書かれていた寄付をしてくださった方の名前は、中川のおじちゃんが、すべてノートに書き写してくれていました。
最後の難関!! 未知の領域「神殿周り」の掃除
その後、取り掛かったのが、神殿周りのゴミと、材木の撤去です。
神殿の周りには、なんと、トタンで覆われた???の場所がありました。
ここに手をつけるのは、本当に勇気がいりました。
なぜなら、故前おじんちゃん宮司さんが、かたくなに
と、とよに厳しく、何度も言い聞かせていたからです。
とよは、先ずは、神殿のすぐ側のトタン板を恐々めくりました。・・
その下には、
太さ20センチ角から30センチ角で、長さ2メートル位の材木
が何本も置かれていたのです。
と、とよは胸を撫でおろしました。
けれど、この材木があるため、神殿周りを歩くことすらできませんでした。
ということで、この材木については、倉庫に直すことにしたので、まず、上の図の右下にある倉庫の前まで、すべて移動させることにしました。
ということで、再び源九郎とよの木材との戦いがはじまりました。
・・・なにせ、重たい・・
交通事故で右腕を負傷している私にとっては、本当に試練でした・・。
できるだけ、右手をかばいながら、材木を1本づつ移動させました。
全部で20本程、あったと思います・・。
すべて移動させたときには、精魂つきていました。
でも、おかげで神殿東側のエリアの地面をお目にかかることができたのです。
おじいちゃん宮司さんが隠していた謎がついに判明
でも、これで終わりではありません。
最後の砦が残っていました・・。
もう一度図を見ていただきたいのですが、図左上のオレンジのトタン板と描かれた部分に、すごく大きなトタン板が数枚並べられていたのです。
やだ〰、動物の死骸とか出てきたらどうしよう!!
まさか、人の死体とかないよな〰!!
神社に限って、そんな馬鹿なことはないか・・・
等・・、とよは様々な妄想をしておりました。
そして、思い切って、トタン板をめくってみると!!
なんと、その下には
木製の扉、植木鉢、食器、物干し竿、ガラス瓶、ペットボトル・・
等が積み上げられていたのです・・。
本当に
ゴミの山
だったんですよ !!
ありえない!!
でしょう?
この時の驚きは相当なものでした。
しかも神殿の周りに??
いったい、いつからこんなことになっていたんだろう?
前おじいちゃん宮司さんは、通い宮司さんであり、この神社で生活はされていなかったので、
と思いました。
でも、高齢のためひとりじゃどうしようもできないので、
とりあえずトタン板で覆って隠した
というのが、妥当な推理ではないだろうか??
と、元刑事だったとよは、いろいろと推理を巡らせておりました。
材木を神殿周りに運んでこらえたのは、本業が材木屋さんでもあった前宮司さんだとは思いますが、おそらく、その材木で棚か何かを作って、神殿周りを綺麗にしようと考えられていたのではないでしょうか?
でもでも、なにせご高齢で、吉野から源九郎稲荷神社に軽トラを運転して週に1度、通って来られるのだけでも大変な感じだったので、結局、何もできなまま放置されていたんでしょうね・・・。
じゃあ、このゴミは、前おじいちゃん宮司さんよりも前に、この神社の宮司をされていた方の物?
前々宮司さんは、家族でこの神社の社務所に住まわれていたと聞いていますが、その時に使われていた生活用品は、未だに社務所に残されたままです。
なので、それも考え難いなと思いました。
だとしたら・・・、
本当に、とよは、この時、色んなケースを考えました。
とにかく、と思いました。
推理ばかりをしていても仕方ありません!!
ということで、とよは、このごみを撤去することにしました。
できるだけ早く、神様のためにも、ゴミだけはその日のうちに取り除きたいと思いました。
けれど・・・
このゴミの撤去作業は、トタン板をめくった時よりも、さらに恐ろしい恐怖がとよに襲い掛かったのです。
とよは一番最初に、一番邪魔になっている木の扉から移動させようと考え、その木の扉を持ち上げたのです
すると!!
持ち上げた、木製の扉の下に
ゴキブリが何十匹もウジャウジャいたのです!!
とよは、ゴキブリが死ぬほど嫌い!!
当然、中川のおじちゃんやおばちゃんがびっくりするくらい大きな声で、
と叫んでいました・・。
本当に、心臓が止まりそうでしたよ!!
Toyoは、警察にいたので、死体を見ることがとても多かったのですが、ある日、田んぼの脇でうつぶせ状態で倒れて亡くなられている方を発見した時、その方の身元を確認するのに、仰向けに向きを変えようとたところ・・・・
その方の口の中から蛆虫がどばっ〰と出て来た時のことを思い出しました~!!
この時は、田んぼに尻もちをつくほどびっくりしたのですが、その時に負けない位のびっくりポンでした!!
でも、ここでひるむわけにはいかないんですよね~。
何せ、神様に誓いを立てたのですから!!
泣きそうになりながらも、殺虫剤でゴキブリを蹴散らし、箒でゴキブリを掃き散らしました!!
そして・・・・・
ゴキブリの姿が見えなくなったところで、ゴミの撤去を開始しました。
でも、あの逃げたゴキブリは今どこに・・・・・・
1時間ほどかかって、ゴミは全部撤去できたのですが、このゴミについては、1月の粗大ゴミの回収日まで、回収することができないので、とりあえず、袋詰めできるものはゴミ袋に入れて倉庫に一時保管しました。
燃やせるものは年末のトンドのときに、一緒に燃やせるように倉庫前に移動させました。
今から思い返しても、本当に大変な作業でした。
でも、ゴミがなくなったおかげで、神殿の周りは本当に綺麗になりました。
さて、神殿周りが綺麗になったところで、次は、伸び放題になった植木の選定とトンドの準備です。
物語の続き第37話はこちら
復興活動物語の目次はこちら
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。
とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語