日吉神社奥の宮の山道を雅楽の音に導かれて登ったところ・・なんと!?(源九郎稲荷神社復興物語 第25話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。

 

源九郎とよが、源九郎稲荷神社の参拝と掃除をするきっかけとなった親友の美里が8月に闘病の甲斐なく他界してから、とよはほとんど何もする気が起こりませんでした。

 

とよと美里は、以前お話ししたとおり、とよの前の職場である警察学校時代に知り合いました。

美里は育児休暇で休まれている職員さんの代わりに、臨時職員として数年間嘱託で勤務していました。

 

とよとは、同年ということで、すぐに意気投合し、職場が同じなのに休日までも会って食事に行くくらいの仲良しさんになりました。

美里の方が、契約が終了したため先に職場を去りました。

とよにとって美里は、職場が離れても何でも相談できる最高の親友でした。

 

とよは、なぜか人から頼られやすい性格なのか、いつも姉御的な役割を担っていて、人の悩み事に常に振り回されていました。

そんなとよが、唯一、何でも相談できて頼れる存在が、美里だったのです。

 

そういえばとよが美里から、頼られたことって一度もなかったような気がします。

でも、その美里が亡くなり、とよは、自分のことをさらけ出せる人を失い、いろんなことに対してストップがかかってしまいました。

 

反対に、仕事では何かに取り付かれたみたいにがむしゃらに働くようになり、次第に源九郎稲荷神社へ足を運ぶことも少なくなりました。

 

けれど、なぜか大和郡山八幡宮には、最低でも月に1度はお参りをしていました。

それは、おそらく八幡さんは、優しい宮司の奥さんに会いたかったからだと思います。

 

でも、源九郎稲荷神社のおじいちゃん宮司は厳しくて、今思うと・・・美里を失った後のとよには「いつまでも落ち込んでたらあかんぞ~」と言われそうで、なぜか避けたい存在だった・・・・ような気がするのです。

たぶん、そんなことはおっしゃらずに、きっと優しくとよが立ち直るのを見守ってくれたはずなのですが、なぜか一時的におじいちゃん宮司さんを避けてしまったのです。

 

そんな中、とよは、いろんな他の神社を訪れました。

そして、その先々で不思議な体験をしました。前回は、その1つとして天橋立にある籠神社の奥の宮(真名井神社)のことについて書きました。

源九郎稲荷神社の復興記録なのに、なぜ他の神社のことなどを綴るのか・・と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このサイトはとよの個人サイトなので、とよ自身が復興活動をしていた頃の出来事ことをしっかりと自分の記憶に刻んでおきたいので、ブログとして記録しておくことにしました。(なので、興味のない方はスルーしてくださいね。)

 

日吉神社奥宮での不思議体験

 

今回は、滋賀県の日吉神社へ行った祭の不思議な話をしたいと思います。

なぜ、とよが日吉神社へ訪れたかと言いますと、日吉大社の1つである西本宮の御祭神が大物主さんだからです。

 

それと、この日吉神社は、何気なく訪れたときの紅葉の素晴らしさに心を奪われ、とても好きな場所の1つになったからです。

 

さて、この神社、西本宮と東本宮からなる非常の大きな神社なのですが、八王子山という円錐のお山もその境内に含まれ、その山は大山咋神が降り立つ山とされています。

 

さて、このお山には、奥宮があり、神社で境内の地図を貰った私は、なぜかこの奥宮に行きたくなりました。

 

でも、時間は午後3時・・・。

登山が趣味の私は、夕方からは山には登りません。

どんな山であっても、山の怖さを知っているからです。

 

なのに、このときは、どうしても行きたくて仕方がない衝動に駆られたのです。

そして、地図を片手に登山口を探したのですが、どこにも表示がありません・・・・。

 

非常にアバウトな地図だったのですが、おそらくこの辺りから登るのかなという道が1本あったので、とりあえずその道を登り出しました。

 

実は、この登山道、2019年の朝ドラ「まんぷく」の冒頭で、主人公の福ちゃんが、歩いている山道になるんですよ〰!!

 

の道は登りはじめは、「まんぷく」の福ちゃんが楽しく歩いている緩やかな傾斜の道なのですが、途中からすごい急斜な山道に変貌するんです。

 

とよが登った時も、行けども行けども奥宮へ通じているような感じがしませんでした。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
やっぱり、この道は違うんだ・・・。早いうちに引き返そう・・。

 

と思い、とよは引き返すことにしたのです。

 

するとその時、道の上の方から、雅楽の音が聞こえてきたのです。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
な~んだ、この道で合ってたんだ。

思いなおし、再びその道を登り出しました。

 

登るにつれて、雅楽の音は、だんだんと近くに聞こえてました。

奥宮で何か祭りをしているような感じでした。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
やった~。祭りが見れるかもしれない

 

と、とよは気分がよくなり、その音に導かれるようにひたすら急斜を登りました。

そして、30分程登ったところで、ようやく石の階段と灯籠が見えてきたのです。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
やっぱり、この道でよかったんだ

と思った瞬間、雅楽の音が止みました。

 

そして、石の階段をのぼり、階段を左に折れた私を待ち受けていたものは・・・・

巨岩でした・・・。

 

本当に、とてもとても大きな岩でした!!

そして、この巨岩の横には、

 

ひっそりと社が立っていました。

 

あの雅楽の音色はいった何だったの?

 

源九郎とよ
源九郎とよ
あの社の中で祭りをしていたのかな~

そう思いながら、社の中を覗きました。

 

・・・・・誰もいません。

 

ぐるりと社の周りを回りましたが、

 

・・・・・誰もいません。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
えっ、どういうこと・・・?

 

とよは、背筋が寒くなりました。

 

社殿の説明書きには、

牛尾宮、三宮宮となっていました。

 

そして、巨岩は「金大巌」となっていました。

 

牛尾宮は大山咋神荒魂が祀られており、

三宮宮は鴨玉依姫(大山咋神のお后)荒魂が祀られていました。

 

金大巌は、神の降り立つ磐座であり、朝日が当たると金色に輝くことからこの名前がつけられたと説明されていました。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
しかし・・・・

本当に誰もいない・・・。

 

とよは、気を取り直し、巨岩の上に登りました。

 

そして、びっくりしました。

源九郎とよ
源九郎とよ
眼下に広がる景色のすばらしいこと!!

 

琵琶湖の湖面がきらきらと輝いていました。

 

岩の上に座って琵琶湖を眺めながら、

源九郎とよ
源九郎とよ
・・・それにしても不思議なことがあるんもんだ。

・・なぜ、私はここに導かれたのだろうか・・・

と、とよは、ずっと雅楽の音のことを考えていました。

 

もちろん、考えても謎は解けませんでしたが・・・。

そして、日が暮れる前に山を下りました。

 

山を降りると一目散に社務所に行き、今日雅楽を演奏していなかったか聞きました。

しかし、答えはNOでした。

 

あの音は、私の空耳だったのでしょうか・・・。

でもはっきりと、ずっと長い事、聞こえたのですが・・・・・

 

本当に不思議な説明のつかない体験でした。

 

 

物語の続き第26話はこちらから

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

 

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。

とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

 

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

 

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 


 

元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語