源九郎稲荷神社にとって大切な存在である「市川猿之助」さん
とよは、源九郎稲荷神社の復興活動100話目を目前にして、97話で止まったまま、なかなかその先が書けずにおりました。
98話、99話、100話については、市川猿之助さんのことを書く予定でいたのですが・・・
なぜか・・・
簡単には書けないくらい彼には感謝の気持ちでいっぱいであったことと、彼が演じる「源九郎狐」は素晴らしく、源九郎狐の生まれ変わりだとすら思えるほど、何度見てもとよの魂を震えさせる感動を与えてくださったため、とよのつたない文章で、その素晴らしさをどう表現すればいいのか? 悩んでいたからです。
そして・・月日は流れ
日本に住む妹から、ある朝
姉ちゃんショックを受けるやろうから、私の口からは内容は言わんとくわ
ネットのニュースを見てください
というLineでの連絡が入ったのです。
このラインを読んだだけで、もうとよの心臓はバクバクです!!
仕事の区切りがついた時点で、恐る恐るネットのニュースサイトを開きました。
すると、どこもかしこも一面、猿之助さんの記事だらけです。
既にみなさんは、とよが何を言わんとしているのかは察してくださってると思いますので、ここではあえて事件のことには触れません。
ただ、この時点では何がどうなっているのか?真相がわからな状態だったため、とにかく気持ちを落ち着けて、騒がないでおこうと思いました。
連日、テレビでもネットでも猿之助さんの事件のニュースで持ちきりでした。
実は・・・、とよは、この事件が起きた翌日に、用事があって急遽日本に帰国することになりました。
源九郎稲荷神社には1日しか立ち寄ることができませんでしたが、社務所のテレビでは、やはり猿之助さんのニュース報道が流れていました。
中川のおじちゃんも、おばちゃんも、そしてとよも、猿之助さんの事件について語り合うことはしませんでした。
ただ、お互いにこんな言葉をつぶやいただけでした。
市川猿之助さんは、それほどとよ達源九郎稲荷神社の者にとっては大切な存在であり、3人とも身内のような思いで彼のことを心配していました。
とよ達は、猿之助さんに対してあれこれとコメントをする立場ではありません。
今でも、彼のことは大好きであり、彼の演じる源九郎狐は宝物のように大切に記憶に刻んでおり、ただただ・・彼のことが心配でした。
猿之助さんは、唯一、
源九郎稲荷神社が荒廃していた状況に怒り、声を発してくださった方
でした。
やはり・・・
源九郎稲荷神社の復興活動について記録として残しておく上で、市川猿之助さんのご協力というのは省くことができません。
なので・・・今回は
そんな市川猿之助さんと源九郎稲荷神社とのかかわりを、ご紹介したいと思います。
源九郎とよが市川猿之助さんに書いた手紙
とよは、長年警察に勤めており、その大半を刑事畑にいたことから、趣味や娯楽というものを楽しめる時間がまったくなく、歌舞伎の「か」すら知らない状態であり、また芸能人についても、あまり知らない状態でした。
とよが源九郎稲荷神社で復興活動をするようになって2年目・・
大和郡山市の企画で、中村勘九郎さんを神社にお呼びすることなり、とよは初めて「歌舞伎」というものの素晴らしさ知りました。
そして、源九郎稲荷神社の由緒の中に出てくる「源九郎狐」が、歌舞伎の演目である「義経千本桜 四ノ切」の主人公であることも、この時知りました。
中村勘九郎さんが、神社に参拝してくださった後には、源九郎稲荷神社のスタッフで、中村勘九郎さんが演じる「源九郎狐」を観に行き、歌舞伎の素晴らしさと「義経千本桜 四ノ切」の演目のすばらしさに感動しました。
そんな状態だったので、とよは歌舞伎役者にどういう人がいるのか? 全く知識がなく、市川猿之助さんのことも全然知りませんでした。
ただ、源九郎稲荷神社の社務所に、三代目の市川猿之助(現 猿翁)さんが神社に参拝してくださった時の写真が何枚か飾ってあったため、三代目のお顔と名前は存じておりました。
けれど、四代目を襲名した市川猿之助さんが、市川亀次郎として人気の若手歌舞伎役者だったことなど、本当に知らなかったのです。
ただ・・・そんなとよでしたが、市川亀次郎時代の猿之助さんを初めて雑誌で見た時に、
と思ったことがありました。
ちょうど、源九郎稲荷神社の復興活動をスタートさせた頃、とよは美容室で雑誌を読んでいました。
ふと開いたページに、とてもさわやかな男性が載っていたのですが、それが、まだ市川亀治郎さんだった時代の猿之助さんでした。
とよにとって、その写真の男性は始めてみる人でしたが、なぜか源九郎狐を彼に重ね合わせてしまったのです。
それで、この男性に興味を持って記事の内容を読んで、この男性が
歌舞伎役者
であることを始めて知ったのです。
市川亀次郎を知らないなんて、こんな奴いる~
と思われるかもしれませんが、本当に芸能人には疎いとよだったのです。
記事を読み進むうちに、なかなかすごい役者さんなんだとわかりました。
そして・・・
と思いました。
そして・・とよは、友達で歌舞伎が大好きなKちゃんや、神社に参拝に来てくださる参拝者に
私には彼と源九郎狐さんが重なって見えるんだけよね。
亀次郎さんに、源九郎狐さんを演じてほしいな~
という話をしたところ
「義経千本桜 四ノ切」は亀次郎さんが所属する「澤瀉屋」の十八番演目であり、
今では、亀ちゃんの右に出る者はいないというくらい、彼の演じる「源九郎狐」ははまり役であり、すごく人気があるんだよ~
ということがわかりました。
けれど、その後に市川亀治郎さんが四代目市川猿之助を襲名することが決まり、襲名公演として「源九郎狐」を演じられたこと・・・は、襲名公演が終わってから知ったのです。
そのため、この時は、猿之助さんの「源九郎狐」を観に行く機会を逃してしまったのです。
とよは一度も市川猿之助さんの舞台を見たことがなかったので、源九郎狐でなくてもいいので、どうしても猿之助さんの歌舞伎を観てみたいと思いました。
それで、猿之助さんがプロデュースされた「スーパー歌舞伎:空ヲ刻ム者」を観に行くことを決めました。
幸いにも、友達がかなりの歌舞伎通であったため、前から3列目のチケットを取ってもらうことができました。
スーパー歌舞伎だったので、まるでミュージカルを見ているようでとても楽しくて、
と感動させられました。
飛んだり跳ねたり、吊るされたりと、猿之助さんの身の軽さと演技力にもびっくりしましたが、
エンターテインメントとしてラスベガスで見たショーに近いものがあり、
かなり完成された舞台だと彼のプロデュース能力の高さにも驚かされました。
さて、初めて猿之助さんの舞台を見て、最高に感動したとよでしたが、
舞台を見て、彼と歌舞伎のファンになって・・・終わり・・・
というのが普通の人だと思うのですが、とよはこの時、自分でも驚きの行動に出るのです。
なんとこの舞台を見に行った時に、市川猿之助さんのお付きの方に
とお願いして、手紙を手渡したのです。
その手紙には、
「神社の現状、復興活動の状況、源九郎狐を演じる猿之助さんにいつか神社に参拝してほしい」
と言った思いを、かなりの長文で書き綴りました。
果たして猿之助さんに渡していただけるかどうかすらわかりませんでしたし、取り合っていただけるはずはないと思っていましたが・・・
源九郎狐と猿之助さんを重ね合わせていたとよには、なぜか猿之助さんには、思いが通じるはずだというかすかな期待を持っていました
するとどうでしょう!!
ある日神社に猿之助さんのお付きの方から源九郎稲荷神社に電話がかかってきたのです。
中川んおおばちゃんが電話に出られたのですが、お付きの方は、猿之助さんが私の書いた手紙を読んでくださったことを伝えてくださるとともに、手紙を書いた私がどういう人物なのかを聞いてきたそうです
中川のおばちゃんは、猿之助さんに安心してもらおうと考え、神社の復興のお手伝いをしてくれている警察官の方だと、私の職業も明かして説明をしたそうです。
中川のおばちゃんが、自分のことのように興奮されていてたのを思い出します。
まさか、手紙を読んでくださり取り合ってくださるとは思っていなかったので、本当にびっくりしました~!!
その後、とよ自身も猿之助さんのお付きの方と連絡を取らせていただくようになり、さらに猿之助さん自身は、その後、お忍びで神社に参拝してくだったのです。
この続きは、第100話として掲載しますね。
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。
とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語