カメラの撮影が追いつかない激しい踊り「鬼剣舞」(源九郎稲荷神社復興物語 第話60話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。
中川おじちゃん
中川おじちゃん
中川のおじちゃん:源九郎稲荷神社の管理人であり、語り部として有名です。復興活動のボス的存在。柔軟な思考を持ち、古いものを大切しながらも新しいものも取り入れるすばらしい感性の持ち主。
伊藤君
伊藤君
伊藤君:夕涼み会のリーダー。企画段階から中心となって夕涼み会を作り上げた人物。若手スタッフからは絶大な信頼を得ている頼もしい存在
ゆっこちゃん
ゆっこちゃん
ゆっこちゃん:大和郡山市の金魚をメインとした町おこしをする団体「K_POOL」のメンバーであるゆっこちゃん。とっても可愛らしい女性なのに、「鬼」の面を患部って踊る「京都鬼剣舞」の舞手の一人でもあります。夕涼み会では先輩と一緒に踊りを奉納してくれました。
知足山玄明院岩岸住職
知足山玄明院岩岸住職
修験僧の岩岸住職:修験の総本山である吉野山金峯山寺のお坊様。知足山玄明院のご住職でもあられます。修験の祖である役行者さんゆかりの鬼剣舞奉納があるということで、吉野山から駆けつけて鬼剣舞のスタートの合図にほら貝を吹いてくださいました。

 

夕涼み会1日目は大成功に終わりました。

1日目は、スタッフ一同かなり緊張しておりましたが、2日目は少し気持ちに余裕が出てきており、旧川本邸で開催されているお茶会に参加することもできました。

夕涼み会リーダーの伊藤君も、浴衣の着付けで朝から大騒ぎでした。

 

そして、いよいよ日が暮れてきました。

K-POOLのゆっこちゃんの「鬼剣舞」の時間が近づいてきました。

 

 

岩手県北上市につたわる芸能「鬼剣舞」とは?

 

鬼剣舞とは岩手県北上市に伝わる念仏剣舞の1つです。

 

ゆっこちゃんは、岩手県出身ではなく長野県出身なのですが、大学時代から

京都鬼剣舞

に所属するようになり、かなりの舞の腕前をもっておりました。

 

京都鬼剣舞は岩手県北上市に伝わる岩崎鬼剣舞を伝える団体になるそうです。

 

 

鬼剣舞について、簡単にご紹介したいと思います。

 

北上市の周辺に伝わる「鬼剣舞」は、正式には「念仏剣舞」の一つであり、威嚇的な鬼のような面(仏の化身)をつけ勇壮に踊るところから「鬼剣舞」と呼ばれ、親しまれているそうです。国の重要無形文化財にも指定されています。

 

はじまりは・・・

① 大宝年間(701~704年)に修験の祖・役の行者小角が念仏を広めるために、念仏を唱えながら踊ったのが始まりという説

② 大同年間(806~810年)に羽黒山の法印・善行院荒沢鬼渡大明神で悪霊退散・衆生済度の念仏踊りとして伝えられたのが始まりという説

などが伝えられています

 

①の説が正しければ、奈良県とは深いつながりがあるということになりますよね。

そんなことから、修験の祖「縁の行者小角」が開山したという吉野山の金峯山寺の修験僧である玄明院の岩岸住職も、鑑賞するのをとても楽しみにされていました。

 

鬼剣舞の踊り手は基本8人だそうですが、この日はゆっこちゃんと、ゆっこちゃんの先輩との3名での舞となりました。

私は、後に奈良県御所市にある「一言主神社」で8人の踊りを鑑賞する機会がありましたが、やはり8人となるとすごく迫力があって、すばらしい舞でした。

 

一言主神社は、修験の祖である役行者さんが生まれ育った神社だということで、鬼剣舞の発祥の地とされているため、京都鬼剣舞は毎年12月に舞を奉納するそうです。

 

そんな貴重な舞を、源九郎稲荷神社のために奉納してくださるとは、本当にありがたいことでした!!

 

 

ド迫力で激しい鬼剣舞はカメラの撮影が追いつきません!!

 

鬼剣舞の衣装は下の写真になります。

あの可愛いゆっこちゃんが、とんでもなく怖い鬼に変身しました。

 

鬼剣舞の舞のスタートの合図として、修験僧である岩岸住職が飛び入りで「ほら貝」を吹いてくださいました。

吉野山から直接来られたので、まさしく修験僧の衣装を身にまとわれており、まるで役行者さんのようでした!!

 

そして、いよいよゆっこちゃん達の鬼剣舞がはじまりました!!

とっても残念なのですが、この頃はまだまだ携帯電話も2Gだったので、お二人の激しい動きに撮影が全然追いついていけません。

さらに、画素も悪くてピンボケの写真しか撮影できませんでした。

 

今だったら、動画でしっかりと残しておけるのに・・・・と思うと、とても残念です。

 

なので、みなさんは機会があれば、是非、リアル鬼剣舞を見てほしいと思います。

毎年、一言主神社で奉納されているようなので、一言主神社のサイトなどを参考にしていただければと思います。

 

当時のカメラでは撮影が全然追いつかない、激しい踊りの鬼剣舞は、大地をドシン、ドシンと踏みしめながら、跳んだり跳ねたりします。

幸せを呼び込み、大地の悪霊を退治するという意味が込められているそうです。

 

 

この日は、前日のアルゼンチンタンゴコンサートを開いてくださった西澤守さんとくるみさんも鬼剣舞を見に来てくださっていました。

特に西澤さんは大感動されていました。

 

やはり、芸能に通じている方は感性が違うので、数倍も鬼剣舞のすばらしさを感じられたようです。

 

 

この鬼剣舞もお祭りに参加してくださった洞泉寺町の住民の方々に大反響であり、2日間の夕涼み会は無事に終了しました。

最後は、スタッフとサポートしてくださったみなさんと一緒に神社の境内で打ち上げ会をしました。

 

こんなにビールが美味しい!!

と感じた日はありませんでした。

 

源九郎稲荷大神さんも、きっととても喜んでくださっていたと思います。

 

物語の続き第61話はこちら

 

復興活動物語の目次はこちら

 

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

 

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。

とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

 

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

 

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 


 

元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語