夕涼み会を裏で支えてくださった方々(源九郎稲荷神社復興物語 第話56話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。
中川おじちゃん
中川おじちゃん
中川のおじちゃん:源九郎稲荷神社の管理人であり、語り部として有名です。復興活動のボス的存在。柔軟な思考を持ち、古いものを大切しながらも新しいものも取り入れるすばらしい感性の持ち主。
伊藤君
伊藤君
伊藤君:夕涼み会のリーダー。企画段階から中心となって夕涼み会を作り上げた人物。若手スタッフからは絶大な信頼を得ている頼もしい存在
知足山玄明院岩岸住職
知足山玄明院岩岸住職
岩岸住職:宮司さん不在の源九郎稲荷神社を山伏のお坊さんである住職は、何かと気にかけてくださり、お祓いなどのお手伝いをしてくださいました(山伏の僧侶は神仏のどちらの儀式も執り行うことができるそうです)

 

「夏祭りでみんなでスイカを食べよう!!」から始まった、手作りの夏祭り「夕涼み会」ですが、若手チームリーダーの伊藤君を中心として、着々と準備が進められました。

今回は、源九郎稲荷神社の夕涼み会を開催するにあたって、裏方で支えてくださった方の活躍をご紹介したいと思いまます。

 

 

岩岸住職による夕涼み会前のお祓い

 

夕涼み会を開催するに当たって、伊藤君と

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎さんにちゃんと許可もらわないといけないよな~

なんて話になりました。

 

更に・・

伊藤くん
伊藤くん
川本邸って、全くお払いとかしていないけど、事故とかあったらいやですよね~

 

という不安がよぎました。

 

こんなときに頼りになるのは・・

そうです。

最強山伏の・・玄明院の岩岸住職さんしかいません(^-^)/

 

いつも、

知足山玄明院岩岸住職
知足山玄明院岩岸住職
いいで~。日程調整するわ~

と、忙しい中、日程調整をして、気軽に引き受けてくださいます。

 

それも、祈祷料とか払えないことを承知で来てくださいます。

しかも、源九郎さんのご神饌の品々の用意もすべて山伏さんがしてくださるのです。

 

今回も、

源九郎とよ
源九郎とよ
お金はないので、ボランティアで・・・

 

と、小さい声でお頼みしたら、

知足山玄明院岩岸住職
知足山玄明院岩岸住職
わかってるで~

と・・・二つ返事でOKしてくださいました。

 

電話の向こうに、あの素敵な笑顔が見えました。

 

知足山玄明院岩岸住職
知足山玄明院岩岸住職
今回は、鳴釜をしようか

ということになり、源九郎稲荷神社と川本邸の二箇所で、施餓鬼供養と亡者供養をしてくださることになりました。

 

7月31日、山伏の岩岸住職さん登場!!

お弟子さん二人が随行されていたものの、準備の段階から、とても大変でした。

 

祈祷が始まる前から、岩岸住職はもう汗だくです。

でも、でも・・・

とても楽しそうに準備されていました。

その準備をしてくださっている姿を見るだけでも、ご利益を感じてしまうのです。

 

こんな大変なご祈祷を、いつも無償でしてくださるのですから、本当に頭が下がります。

 

この人の姿を見ると、

源九郎とよ
源九郎とよ
昔、民衆の間で活躍されていた尊いお坊さんって、こんな感じだったんだろうな~

って思わずにはいられません。

 

(このお祓いの際、とても不思議な出来事がありました。それについては、また別の機会にご紹介したいと思います)

 

岩岸住職には、夕涼み会の2日目も法螺貝の奉納をしていただきましたが、実は、それお祭りの開始以前にも、こんなふうにお力をお貸しいただいていたのです。

 

さらに、源九郎稲荷神社のお祓いをする前に、いつも神殿周りのお掃除をしてくださるKさんが、ほぼ半日かかりで神殿の拭き掃除や落ち葉の除去などをしてくださいました。

 

夕涼み会の電気配線をしてくださった洞泉寺町住民のTさん

 

そして夕涼み会、数日前・・・

近所のTさんが、一人黙々と神社の境内で電気の配線をしてくれていました。

 

Tさんは、もと関西電力の職員さんであり、今は定年隠居されている方です。

 

西澤 守さんのタンゴライブをするにあたって、お金のない神社では、プロ用の照明設置を頼むことはできません。

 

そこで、中川のおじちゃんが、Tさんに無理をお願いしたのですが、「たいしたことはできないよ」と言いながら、快く受けてくださいました。

 

それでも、神社内の照明設置をするのは大変なことです。

 

 

暑い中、数日かかって、一人で黙々と作業に取りかかってくださいました。

しかも、かかった費用については、一銭も取ってくださらないのです。

 

そして、夕涼み会当日も、朝から電気配線の点検をしてくださり、アルゼンチンタンゴのコンサートの間も、本番も問題が起きないか傍らでずっと待機してくださいました。

 

もし、この方がいらっしゃらなかったら・・・

あんな素敵な夕涼会は絶対にできなかったと思います。

 

 

伊藤くんの仲間達による燈花会と金魚すくい

 

さらに、伊藤君の発案により、源九郎稲荷神社の入口へと伸びる沿道に、燈花会を飾ろうということになりました。

燈花会は、奈良公園で毎夏行われる名物イベントですが、この燈花会に使われる燈花を、伊藤くんが話をつけてくれ奈良県から借りることができました。

 

さらに、源九郎稲荷神社の境内で、大和郡山市の顔である「金魚すくい」を行うことになり、町おこし推進活動をしているK-POOLさんを通じて水槽と金魚を段取りしてもらうことができました。

 

水槽の準備をする伊藤くん

金魚の日本手ぬぐいが似合っています。

 

そして、金魚すくいは伊藤君の仲間達が担当してくれることになり、観光協会のかき氷屋台や、洞泉寺町住民の方によるみたらし団子や射的のテントなどが建てられていき、夏祭りらしい出し物の準備が着々と進みました。

 

こうやって、初めての手作り夏祭りを裏で支えてくれる人達により、夕涼み会は始まることとなるのです。

 

 

 

下の写真は金魚すくい担当の若手メンバー達

狐面がすっかり気いった様子です。

「三面狐~」とか言って、遊んでおりました。

やることがガキっぽいですが、とても動きの良い頼りになる大学生メンバー達です。

 

物語の続き第57話はこちら

 

復興活動物語の目次はこちら

 

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

 

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。

とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

 

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

 

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 


 

元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語