



🦊 若者の情熱が動かした、神社の夏祭り
手作りの「夕涼み会」は、たった一言──「みんなでスイカを食べたいな」そんな何気ない願いから始まりました。
復興メンバーの若手リーダー・伊藤君を中心に、町の人やボランティア、神社スタッフが力を合わせて企画が走り出していきます。
📝 そして迎えた会議の日
実行委員長の伊藤君、観光ボランティア、K-POOL、夢造り鯛、そして町内の人々──
初めて顔を合わせた大きな会議が始まりました。
夕涼会を開催するに当たって、スタッフ一同が顔合わせをするのは今日が始めてでした。
最年少の伊藤君が司会をして会議を進めてくれたのですが、自己紹介が終わっていきなり・・・町内の方が

と厳しいご意見を出されました・・・!!
中川のおじちゃんが、

と説明したのですが、

静かに暮らしたいを思っているのに、そんな人集めをしてどうするのか
と、いきなり水をさされてしまったのです。
・・・確かに一理ありますが、源九郎とよは、この意見を聞いて、

と思いました。

今、ある町の姿は、当たり前にあるものではありません。
特に、この洞泉寺町は、遊郭のあった町です。
悲しい歴史が存在する町です。
多くの遊女さんに支えられて発展してきたのです。
私達は、歴史を支えてきた過去の方々に感謝して、更に、未来へとつなげる町作りをしていかなければいけないと思います。
お年寄り等が、静かに暮らしたい気持ちは確かにわかります。
でも、お年寄りに課せられた役割は、若者を育てることじゃないでしょうか。
そして、後々の世に、色んなことを伝えていくことじゃないでしょうか?
この時、とよはそんなことをしみじみと考えました。
🐾 若者代表・伊藤くんの言葉
そんな場面で、若手の伊藤君が勇気を振り絞り、言葉を投げかけました。
すると、若い伊藤くんが、

僕らの時代に何も誇れるようなものがない町にしたくないです。
「大和郡山市は何もない町ですよ」と平気で口にするそんな町にしたくなのです。
と発言したのです。
この言葉に、大人たちは静かに耳を傾けます。
その勇気ある発言にはびっくりするとともに、彼の大和郡山を愛するその気持ちが痛い程伝わって来て、おもわず拍手を送りたくなりました。
🌸 「歴史に感謝し、未来をつくる」まちづくり
元警察官として復興活動に携わっていた「源九郎とよ」も、深く頷いていました。
古い町は、自然にできたのではなく
人が力を合わせて作り上げてきた町。
その歴史の上に、未来をつくる責任がある。
遊郭の面影が残る洞泉寺町は、悲しみや苦しみの歴史を背負いながらも、人々に支えられ発展してきました。
だからこそ、過去に感謝し、未来に誇れる町づくりを──。
🤝 年長者が見せてくれた「理解と後押し」
発言した町内の長老も、若者の熱意に心を打たれ、最後にはこう言ってくださいました。
「そこまで言うなら、一緒にやろう。」
その日から、まちはひとつに。
世代を超えて結束した「夕涼み会」の準備が、さらに加速していきました。
勇気を出して、自分の祖父程の年齢の方に意見を述べる若者もあっぱれですが、その若者の意見を否定せずに受け止めることができる長老の方も素晴らしいと思いました。
こんな人達が集まっている街って・・・・なんて素敵なんだろう!!とよは嬉しさで一杯でした。
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📌 第55話|町を動かした若者たちの情熱
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源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。
とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語




