「夏祭りでみんなでスイカを食べよう!!」から始まった、手作りの夏祭り「夕涼み会」ですが、若手チームリーダーの伊藤君を中心として、着々と企画が固まってきました。
ついに、夕涼み会の企画ができたことろで、源九郎稲荷神社で、夕涼会の打ち合わせ会議をすることになりました。
参加者は、実行委員長の伊藤くんを始め、観光ボランティアの面々、夢造り鯛隊長、K-pollの皆さん、アルゼンチンタンゴ歌手西澤さんのマネージャさん、住民の方・・・など
夕涼会を開催するに当たって、スタッフ一同が顔合わせをするのは今日が始めてでした。
最年少の伊藤君が司会をして会議を進めてくれたのですが、自己紹介が終わっていきなり・・・町内の方が
と厳しいご意見を出されました・・・!!
中川のおじちゃんが、
と説明したのですが、
静かに暮らしたいを思っているのに、そんな人集めをしてどうするのか
と、いきなり水をさされてしまったのです。
・・・確かに一理ありますが、源九郎とよは、この意見を聞いて、
と思いました。
今、ある町の姿は、当たり前にあるものではありません。
特に、この洞泉寺町は、遊郭のあった町です。
悲しい歴史が存在する町です。
多くの遊女さんに支えられて発展してきたのです。
私達は、歴史を支えてきた過去の方々に感謝して、更に、未来へとつなげる町作りをしていかなければいけないと思います。
お年寄り等が、静かに暮らしたい気持ちは確かにわかります。
でも、お年寄りに課せられた役割は、若者を育てることじゃないでしょうか。
そして、後々の世に、色んなことを伝えていくことじゃないでしょうか?
この時、とよはそんなことをしみじみと考えました。
すると、若い伊藤くんが、
僕らの時代に何も誇れるようなものがない町にしたくないです。
「大和郡山市は何もない町ですよ」と平気で口にするそんな町にしたくなのです。
と発言したのです。
その勇気ある発言にはびっくりするとともに、彼の大和郡山を愛するその気持ちが痛い程伝わって来て、おもわず拍手を送りたくなりました。
・・・でも、何かを始めるときって、必ずそうやっていろんな形でいろんな意見が出る者です。
いろんな意見を尊重しながらも、結局は何が大切で、何がみんなのためになり、未来へと繋がっていくのか? そのことを考えないといけないのだと思います。
夕涼会を通じてまた、すばらしい縁ができたのですから、それをなんとしても大きく育てなければいけないと思います。
結局、最初に反対意見を出された町内の方も、伊藤君の意見にはうなずいてくださり、最後まですごく協力してくださいました。
勇気を出して、自分の祖父程の年齢の方に意見を述べる若者もあっぱれですが、その若者の意見を否定せずに受け止めることができる長老の方も素晴らしいと思いました。
こんな人達が集まっている街って・・・・なんて素敵なんだろう!!とよは嬉しさで一杯でした。
物語の続き第55話はこちら
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源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。
とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語