さて、復興活動のスタッフである源九郎とよは、警察を辞めた後、2015年から日本から遠く離れたタイのバンコクで理学療法の治療院を経営しながら生活をしております。
タイは国民の80%が仏教徒であり、しかもとても信仰心の強い民族になります。
源九郎とよが暮らしているのは、地元民しかいない町の奥まったところにあるアパートなのですが、アパートの前に廃墟となった中国廟がありました。
この中国廟は、2020年に撤去されてしまったのですが、取り壊しの最中にとても不思議な龍の夢をみました。
取り壊し前の龍谷廟は、荒廃しており、ところどころにかつてはとても美しいお寺だったんだろうな~という名残がのこっておりました。
源九郎とよが最初に見た中国廟と黒龍の夢
とよが夢を見た時は、荒廃した中国廟ではなく、かつての美しかった建物の姿が出てきました。
鮮やかな色彩に彩られた美しい姿でした。
そして、敷地内に井戸がありました。
その井戸に近づいていくと、井戸の蓋の上に何か黒生き物が座っているのです。
それは、黒龍の子供でした。
鼻筋だけが白色をしていて、犬が座るようにちょこんと座っていました。
近寄ると、猫のように喉を鳴らしました。
ゴロゴロという音ではなく、ゴロゴロとガラガラが混じったような不思議な音を出していました。
でも、それは威嚇していのではなく、喜んでいるように感じました。
とよは、
と思いました。
しばらく、その黒龍を見つめていました。
黒龍もじっーととよを見つめています。
夢はそこで終わりです。
後の記憶はありません。
不思議な夢でした。
2回目に見た中国廟と白龍と黒龍の夢
さらに、建物が全て撤去された時に、またとても不思議な龍の夢を見たのです。
最初、夢には、下の写真の建物が現れました。
この祠は、中国廟の中に建っていたものです。
この祠の奥に、龍の絵柄がかかれた箱が置かれており、その中から突然、白竜と黒龍が飛び出て来たのです。
まだそんなに大きな龍ではありませんでしたので、修行中の龍のように思えました。
二匹の龍はとよにこう告げました。
源九郎稲荷大明神はとても神格の高い神様で、数ある神様の中でも別格のパワーを持っており太古から日本の国土と人々の生活をお守りしてきました。
すごい力を持っているのに、とてもお優しい神様で、いつもニコニコされています。
私達は龍ですが、源九郎大明神様は、狐達だけではく、私達龍も家来として従えておられました。
私達二匹の龍は、源九郎稲荷大明神様をお守りする四天王のうちの二匹であり、龍が多く住まう東南アジアと日本を行ったり来たりしておりました。
特に白龍は日本を中心に動き、黒龍はタイ及び東南アジアを中心に活動していました。
ところが、度重なる戦争や侵略等のせいで、龍の力を恐れた当時の権力者が偉いお坊様達を使って、私達二匹をこの祠に閉じ込めてしまいました。
世界中に、私達のように閉じ込められてしまった龍神がたくさんおります。
龍脈を閉じることができるのは、私達龍神だけなのに、その龍神達を各地で閉じ込めてしまったため、負のエネルギーを防ぐことができないでいます。
そのため各地で大災害が起こっています。源九郎稲荷大明神様は、これではいけないと考えられ、龍脈を閉じるために閉じ込められている龍神たちを助けだそうと試み始められました。
私達も、そのお陰で中国廟が取り壊された時に、同時に封印を解かれ、再び広い世界に戻ってこれました。
でも、長い間閉じ込められていたため、パワーがなくなっており、身体も小さく小さくなってしまいました。
これからパワーと大きな体を取り戻すために修行をしなければなりません。
と言う話を、しみじみと語ったのです。
そして・・龍達が話し終えたところで、夢は終わりました。
これは、あくまでも夢なので、とよの無意識が作り出したものかもしれません。
なので、とよの妄想だと思ってくださいね、
でも、とても生々しい夢でした。
龍の宿り木のご神木に落雷が!!
この中国廟の境内には、とても大きな美しい神木が立っていました。
ちょうどとよが住んでいるアパートの目の前に建っていました。
源九郎とよは、この夢を見た後、目には見えませんが、この二匹の龍達がこの神木を宿り木として修業に励んでいるような気がしてなりませんでした。
ところが、この神木に、2021年8月に落雷したのです。
美しかった神木はみごとに倒れてしまいました。
とよは、最初、この無残な姿を見た時に非常にショックを受けたのですが、このブログに登場してくる修験僧の玄明院岩岸住職は
雷が落ちた木を使って、仏像彫ったり、とある法具を作ったりするんですよ😁
と教えてくださいました。
さらに、このサイトでも紹介しているお稲荷さんの本を書かれた月姫さんからは
落雷は稲妻⚡️で稲荷の象徴ですし龍神の神威ですよ
と教えていただきました。
なので、この落雷は何か意味があることのように思えました。
それが何なのかはわかりませんが、このご神木を宿り木としていた二匹の龍の気配を、最近は全く感じなくなりました。
すでに修行を終えて、使命のために動きだしたのでしょうか?
龍神が各地に祀られているタイ
タイは、龍に関連する名前の付いた土地がたくさんあり、龍のお祭りも各地で行われます。
とても龍に縁の深い国です。
そんなことから、源九郎とよはこの夢がとても気になり、その後、バンコクにある日本語の本を置いている図書館に行き、タイではどういう風に龍神のことを捉えてお祀りしているのかを探しました。
結構、龍神に関して書かれている本は沢山あり、龍のお祭りの本も沢山ありました。
それらを、ひっくるめて簡単にまとめてみました。
タイで有名な龍神の火祭り
タイ一番有名なのは、ノンカーイというタイ北東部の街(ラオスとの国境になるメコン川のほとりにある街)の「龍神の火祭り:バンファイヤーパヤナーク」です。
毎年11月15日に川からパヤナークという龍の神様が噴く火の玉が、メコン川から上がるそうで、沢山の人がこの火の玉を見にやって来ます。
卵ぐらいの大きさのピンクがかった光の玉が川面から上空へ浮かび上がります
タイ政府も科学的な調査を行ったそうですが、火の玉が上がる詳しい原因は結局解明されなかったそうです。
とよは、この話は全く知らなかったのですが、ちょうどこのお祭りの時に、お店の19歳のスタッフがホームシックにかかって心を病みだしていたので、一緒に親元まで連れて帰りました。
そして、現地で大変な賑わいの龍のお祭りに遭遇したのです。
写真は、ノンカーイの隣町ナコーンパノムというところで開催されたお祭りですが、メコン川一帯では、タイでも対岸のラオスでも龍神様のための盛大なお祭りが開催されます。
ナコーンというのは龍を表している名前だそうで、ナコーンパノムの隣町はナコーンサコーンですし、かなり龍に深く関係のある一帯のようでした。
タイをはじめとして、東南アジアでは生まれた曜日により、守護神が決まっているとされており、土曜日生まれの守り本尊が龍神様になるそうです。
プラプッタ・ループ・パーン・ナーク・プロック
という名前の神様になるのですが、私も土曜日生まれなので、この神様にお守りいただいていることになります。
また、タイや東南アジア各地では、龍(蛇)神の上に座られて瞑想しているお釈迦様の像を良く見かけます。
このお釈迦様の台座となっている龍神は、
ムチャリンダ龍王
というそうです。
ブッダとムチャリンダ龍王のお話
ある時、ブッダはとある菩提樹の木の下で瞑想をしていました。
そこにはムチャリンダが棲んでいました。
ムチャリンダはブッダの偉大さに気づき、静かに見守り続けました。
仏陀が悟りを開いてから35日目のことです。
俄かに風が吹いて雨が降り始め、やがて天地は黒闇の世界と化します。
やがて激しい嵐が起こると、ムチャリンダは坐して瞑想する釈尊の台座となるべく、自分の胴体を四重のトグロにして巻き、釈尊の頭部を七つの頭で扇状に覆って風雨を防ぎます。
そして、約7日間に渡り雨風から守り続けたそうです。
七日目に釈尊が瞑想を解くやいなや、ムチャリンダ龍王は、人間の姿に変身し、釈迦の弟子になることを願い出ました。
しかし、「人間でない者を出家させることは出来ない」 と諭されます。
ムチャリンダ龍王は、釈尊の弟子になることを諦め、龍の姿 のままで釈尊を守護する役割を担う決心をしたそうです。
タイ語では、龍のことを ナーク と言います。
さらに、僧志願者のこともナーク と言います。
その由来は、僧志願者だったムチャリンダ龍王の伝説に因るのそうです。
このムチャリンダ龍王の伝説のことを知り、私の夢に出てきた白龍と黒龍の龍神も、源九郎さんを守護する役割を担っておられたのだと思いました。
タイの寺院では、必ずといっていいほど、このムチャリンダ龍王様を台座にしたお釈迦様の像が飾られています。
龍神がお釈迦様を守護する役割であることを、タイの人達は強く認識しているようです。
また、タイだけでなく、ラオスやミャンマー、カンボジア等でもムチャリンダ龍王の像は沢山祀られておりますし、カンボジアのクメール文化では龍神はとても重要な意味を持っているようです。
そんなことから、夢の話のように、昔は龍神が世界各国を行き来していたというのはあり得る話だと思います。
でも、お稲荷さんである、源九郎さんがどうして龍神たちを眷属に持つのか・・??
とても不思議な気がしますね。
そこで、ブログ繋がりで知り合った「お稲荷さん研究もされており、さらに東南アジア諸国の龍神について研究されている、タイ在住の東南アジア神仏研究家Mさん」に、メールで質問してみたのです。
その方がおっしゃられるのには・・・・驚くことに、源九郎さんは
狐神さん、龍神さんのほかに・・・タイで代表的な神様であるキンナリ神(音楽の神様)も眷属に持つ
ということでした。
源九郎さんだと特定はされていないそうですが、キンナリ神が日本の稲荷さんの眷属でもあるということが記載されたタイ語の文献があるそうそうです。
その方は、その稲荷伸が源九郎さんであろうとおっしゃられているのです。
ということで、復興活動とは離れた、少し不思議なお話を紹介しましたが、この龍神様の夢の話は、とよが無意識に作り出した妄想であるかもしれませんので、けっして真に受けないでくださいませ。
ただ、夢を見て色々と調べて、新しい発見があるのは楽しいです。
「松」という字がつく名前は龍神に関係がある?
もう一つ、前述の東南アジアの神仏研究家Mさんがおっさるには
「松」のつく名前を持っておられる方は、龍に関係があるかもしれない
ということでした。
タイ人の名前ににも、いくつか龍に関係が深く、龍神に眷属として使えていたことを表す名前があるそうです。
タイは、同じ姓の人は一族以外いないので、龍に関する名前の一族は、その一族が龍神の守り人であることを証明しています。
タイ人だけでなく、他の東南アジア諸国にも龍に関係する名前はいくつかあるそうです。
では、なぜ「松」の字がつくと、龍と関係があるのでしょうか?
それは、松の幹は龍の鱗のようであるため、日本では昔から松は龍にたとえられていたそうです。
なので、龍神を祀る一族は、わざわざ「松」を含む名前を使用したそうです。
とよがタイに来てから一緒に仕事をしているパートナーは日本人の男性になるのですが、なんと下の名前が「竜」であり、姓には「松」の一文字を持っているのです。
なので、とても龍に深い関係のある人のようです。
本人は、全く信仰心がない人なんですけどね~
そんなことから、この話を聞いた以降は、
等と思いながら、密かに楽しんでいます。
さらに余談ですが、水龍のボスである弁才天を守る一族には、
「津衆(海衆)、池衆、川衆、沼衆」の4つの部族がいる
らしく、「津」「池」「川」「沼」の字を含む姓の方は龍族の末裔である可能性が高いそうですよ~
とよの本名である土井という名前も、土の井戸のことだそうで、井戸と龍と関連深い伝説がたくさんあることから、土井という姓も龍神を祀っていた一族だった可能性があるそうです。
そして・・・・
お稲荷さんは、日本独自の神様ですが、これが東南アジアに来ると龍神さんになるそうなので、
お稲荷さんと龍神さんは同一の神様、
狐さんと龍は同一の眷属
と考えても間違いではないでしょう
とMさんはおっしゃられていました。
ということで、神仏に関することは文献にデータとして残っていたとしても諸説色々であり、国によっても違ったりします。
でも、聞いたことがないような話を知ることは、それが本当であるかどうかは別として・・・面白いな~と思います。
このサイトは、スピリチュアルなことを発信するサイトではないのですが、神仏に関係することは、やはり時として不思議なことが起こります。
なので、とよ自身が自ら体験したことや、信用できる方から聞いたお話、エビデンスが記録として残っている話等は、面白話、不思議話という形で雑談として載せていきたいと思っています。
やっぱり、不思議なお話は、みなさん大好きですもんね~!!
深く信じるのではなく、さらっと読んで、さらっと流していただければと思います。
物語の続き第65話はこちら
復興活動物語の目次はこちら
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語