物語の主人公たちを次々に生んでいくイザナギとイザナミ(古事記)

さて、山川草木などを司るたくさんの神々を生んだイザナキとイザナミですが、生まれた神様の中には、この後、古事記の神話の展開に重要な役割を果たす神様がたんさんおられます。

まず1番手は
大綿津見神(おおわたつみのかみ)
です。

大綿津見神は、大海原を統治する海神であり、その娘には
豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)
がいます。

豊玉毘売命は、山幸彦と結婚して
鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
を生みます。

この舌を噛みそうな名前の鵜葺草葺不合命の子供が
初代の天皇となる神武天皇
なのです。

大綿津見神
   ↓
豊玉毘売命
   ↓
鵜葺草葺不合命
   ↓
神武天皇

という系図になるのですが、イザナキとイザナミが生んだ大綿津見神の曾孫が神武天皇ということになるのです。

 

神武天皇は、奈良県に住んでいる方なら、1度はお参りしたことのある橿原神宮に祭られている初代天皇様です。
大和朝廷の基礎を作ったとても重要な地位を占める神様になります。

続いて・・・
イザナキとイザナミは、大山津見神(おおやまつみ)を生みました。

この神様は
山を支配する神様
です。

後に

足名椎命(あしなづちのみこと)
手名椎命(てなづちのみこと)
木花知流比売命(このはなのちるひめのみこと)
石長比売命(いしながひめのみこと)
木花開耶毘売命(このはなさくやびめのみこと)

などの神々を生みました。

そして、足名椎命と手名椎命の娘が、
櫛名田比売命(くしなだひめのみこと)
です。

櫛名田比売命は、ヤマタノオロチの生贄(いけにえ)になるところを、
建速須佐之男命(すさのをのみこと)
に助けられ、スサノヲと結婚した神様です。

そして、木花開耶毘売命は、天孫である瓊瓊杆尊(ににぎのみこと)に見初められて結婚し、

ホオリノミコト(山幸彦)

ホデリノミコト(海幸彦)

を生みました。

 

 

そして、のちに
富士山の神
として崇められています。

 

まあ、なんとややこしい・・・・

とうことで、後々、これらの神様は

ヤマタノオロチ退治の神話
天孫ニニギの結婚
海幸彦と山幸彦の物語

などに登場してきますので、参考にしてくださいね。