大和郡山市長さんと市川猿之助さん (源九郎稲荷神社復興物語 第64話)

今回の登場人物
源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎とよ(本名土井美苗):復興活動物語のボランティアチームスタッフ代表。この当時は警察官をしておりました。当時は本名を隠してペンネームの「源九郎とよ」で活躍しておりました。
中川おじちゃん
中川おじちゃん
中川のおじちゃん:源九郎稲荷神社の管理人であり、語り部として有名です。復興活動のボス的存在。柔軟な思考を持ち、古いものを大切しながらも新しいものも取り入れるすばらしい感性の持ち主。
伊藤君
伊藤君
伊藤君:夕涼み会のリーダー。企画段階から中心となって夕涼み会を作り上げた人物。若手スタッフからは絶大な信頼を得ている頼もしい存在
上田市長
上田市長
大和郡山市上田市長:元伊藤君が通っていた高校の教師をされていた熱血漢市長さん。市民レベルの神社復興活動に感動してくださり、その後復興活動に尽力くださる。大和郡山市が誇る気さくで頼れるリーダー

 

大和郡山市長さんが噂を聞きつけて来てくださいました

 

そして、何よりも・・

お祭りのことを聞きつけてプライベートで来てくださっていた大和郡山市長さんのハートをしっかりと掴むことができました。

 

実は、初日に「夕涼み会」の噂を聞きつけた大和郡山市長が、2日目の夕涼み会にはプライベートで見に来てくださったのです。

 

鬼剣舞の奉納を見てくださった市長さんは

 

上田市長
上田市長
市民レベルでこんな凄いお祭りをするなんてびっくりしました

 

と言っていただきました。

 

さらに、市長さんは源九郎稲荷神社が宮司さんが亡くなってから大変な状態になっていることに関して全く知らなかったこともわかりました。

上田市長
上田市長
市としても何か力になれないか、考えてみるわ〰。

住民が自分達の手で復興活動をしているのに市が何もしないのは情けないわな〰

と、親しみやすい大和弁言ってくださいました。

 

 

そして、その後市長さんは、この時の言葉どおり、源九郎稲荷神社の復興活動が2歩も3歩も進む企画を考えて実施してくださることになるのです。

 

・・・・それは、

源九郎稲荷神社といえば「源九郎狐」

源九郎狐といえば「歌舞伎」

ということで、歌舞伎役者を神社に呼ぼうではないか!!という企画です。

 

 

雑誌で見つけた「源九郎狐」によく似た俳優さんの正体は・・市川猿之助さんでした!!

 

しかし・・・・

まだこの頃の源九郎とよは、一度も歌舞伎を見たことがなく、とても失礼なのですが

中村勘九郎さん、市川猿之助さん

と言われても、顔すら浮かばない程の歌舞伎音痴でした。

 

ただ、源九郎稲荷神社の復興活動を始めた時、美容室で呼んでいた雑誌の中の歌舞伎俳優さんの写真を見て

源九郎とよ
源九郎とよ
この人、源九郎狐みたい

と思った人がいました。

 

本当に、その方のお顔は初めて見たお顔であり、いくら芸能界音痴だとしてもそれはあんまりやろ〰

という位失礼なのですが、そんな真っ白な状態の中で、その人の写真を見てすぐに

源九郎とよ
源九郎とよ
この人、源九郎狐だ

 

と思ったのですから、今から考えると、これも不思議な縁なのかな〰と思います。

 

その人が誰かといいますと・・・

市川猿之助さん

なんですよ〰

 

この頃はまだ、市川亀次郎さんでしたが、私は名前すら聞いたことがなく、写真に写っているその人の経歴説明を読んで

源九郎とよ
源九郎とよ
へっ〰、歌舞伎をやってる人なんだ。

この人に源九郎狐を演じてほしいな〰

 

と思いました。

 

その後、源九郎とよは、歌舞伎大好きな友達のかよちゃんに

源九郎とよ
源九郎とよ
この前雑誌で源九郎狐見つけてん。

 

と話をしました。

 

KAYOちゃん
KAYOちゃん
へっ~。とよちゃんがそんな風に思うなんてめずらしいね。

いったいその見つけたという源九郎狐は誰?

 

って聞かれたので

源九郎とよ
源九郎とよ
市川亀次郎っていう人

って言ったら、吹き出されました。

 

KAYOちゃん
KAYOちゃん
亀ちゃん知らんの?

源九郎狐は、亀ちゃんのおじさんの市川猿之助の専売特許だよ!!

と言われました。

 

KAYOちゃん
KAYOちゃん
亀ちゃんは、おそらく四代目猿之助を継ぐやろうから、とよちゃんの夢は直ぐに叶うわ〰

とのことでした。

 

源九郎とよ
源九郎とよ
へっ〰、そんな人だったんだ〰

ちょっと、自分の直観みたいなものに驚きましたが、

源九郎とよ
源九郎とよ
写真の人に源九郎狐を演じてもらえる日が早く来ないかな〰

と嬉しくなりました。

 

結局、この2年後に、市長さんが企画してくださったプロジェクトには、

6代目を襲名することになった中村勘九郎さん

をお呼びすることに決まりました。

 

しかしその後には、大和郡山市が主催する「水木十五堂賞」の受賞に市川猿之助さんが選ばれ、猿之助さんはその授賞式で延々と源九郎稲荷神社について語ってくださることとなるのです。

 

水木十五堂賞というのは、水木十五堂の功績にちなみ、歴史、伝統文化、自然など様々な分野において、幅広い資料の蒐集(しゅうしゅう)、あるいは博物学研究などを行うとともに、現代の『語り部』あるいは『生き字引』にふさわしい博識をもって社会の発展に貢献した人物を表彰する賞になります。

 

市川猿之助さんのマネージャーさんから聞いた話では、通常、市川猿之助さんはこういった賞の受賞は自体されているそうです。

ところが、源九郎稲荷神社がある大和郡山市が主催する賞だとわかり、忙しい中日程調節して来てくださったとのことであり、受賞の賞金はすべて源九郎稲荷神社に寄付してくださったのです。

 

そんなわけで、この夕涼み会の日から、上田大和郡山市長さんには、神社の復興活動をサポートしてくださる強力な存在となったのです。

 

中川のおじちゃん、伊藤君、源九郎とよの3人は、中村勘九郎さんを神社にお招きする企画のプロジェクトメンバーに選ばれることになり、

みんなでスイカを食べたいという思いからスタートした、手作りの夏祭りをきっかけに、どんどん縁が綱がり復興活動が活発化していくことになるのです。

 

 

復興活動は上から下ではなく、下から上への草の根運動が大切

 

源九郎とよはこの頃、斑鳩町の法隆寺駅前交番で交番所長をしていましたが、地域の安全のために活動してくださっている団体と一緒に活動することがよくありました。

 

その中で、地域で活動されている団体の会長さんから

藤本さん
藤本さん
地域で何かをやり遂げようと思うなら、上から下への活動は意味がないですよ。

 

外側だけで中身のないもので終わってしまいます。
地域での活動は、下から上へ繋いでいかなあかんのやと思います。

 

まさしく草の根活動ですわ。

とよさんには、そのことを常に頭の片隅に置いて仕事をしてほしい

 

と言われたましたが、この夕涼み会での結果は、まさしくこの会長さんがおっしゃられた通りに進んだ結果だと思いました。

 

神社を復興させると、本当に地域がまとまります。

このことは、間違いがないと確信しています!!

 

物語の続き第65話はこちら

 

物語の番外編「源九郎稲荷大神様と龍神と東南アジアの深い関係」はこちら

 

復興活動物語の目次はこちら

 

 

源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクスパ経営奮闘記」

 

源九郎とよ
源九郎とよ
源九郎稲荷神社がある程度復興して、多くの方が参拝に来てくださるようになった2014年、とよはある決意をします。

 

それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。

 

なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。

 

でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。 


 

元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語