3時を回ると、神社には次々に子供たちがやってきました。
なぜかと言うと、これは私が考案した
子供スタンプラリー
に子供たちが参加してくれているからです。
これは、子供たちが神社に来て神様にお参りするごとに1回スタンプを押し、20個貯まれば、景品がもらえるというもので、子供たちのネットワークを通じて、あれよあれよと広まり、今では300人を超える参加者がいます。
今日は、20人位やってきました。
おもしろいことに、子供たちは、神様にお参りするのを忘れても、必ず狛狐は「なでなで」していくのです。
そして、必ずこちらの子をなでなでします。
なぜなら、おじちゃんが
球を咥えている方の子をなでるとお金持ちになるで~
巻物を咥えている方の子をなでると賢くなれるんや
と教えているからです。
今の子って賢くなるよりお金持ちになりたいの?
なんと、巻物を咥えながら笑っているのですよ~
今日、おじちゃんにお菓子をもらいながらも、神様にお参りしなかった子がいてて、おじちゃんが
「お参りしやんか~」
って言っても
「今度な~」
と言って帰ってしまいました。
あらら、と思っていたところ、しばらくするとその子が再び神社にやってきたのです。
そして、
「スタンプ帳返すの忘れた」
とのことで、おじちゃんに
「お前、お参りしやへんから源九郎さんに呼び戻されたんや。しっかりお参りしときや」
と言われて
「ほんまや~」
とバツが悪そうにしながら、お参りをしておりました。
おじちゃんは
「あいつ源九郎さんに呼び戻されよったわ」
と大笑いをしていました。
こんなひと時が、毎日繰り返し過ぎていくのが源九郎稲荷神社です。
境内で宿題をしている子。
キャッチボールをしている子。
サッカーボールを蹴っている子。
いろんな子がいます。
でも、私もおじちゃん達も誰も子供たちに
神社でそんなことをしたらあかん
とは言いません。
神社の物を壊したり、神域に立ち入ったりしない限り、子供たちに好きなように境内で遊んでもらっています。
そして、目には見えないけれどそんな子供たちと一緒に、源九郎狐さんも楽しそうに遊んでいるように私には思えるのです。
この子供たちが、成長するにつれ、色んなことに悩んだり躓いたりしたとき、神社で遊んだ時のことを思い出し、神社に足を運んで、狛狐さんや、おじちゃん,
おばちゃんの顔を見て元気になってくれたらいいな・・・と、思います。