狐の駄菓子屋さん
狐の駄菓子屋さんって何?
狐の駄菓子屋さん伊藤店長
狐の駄菓子屋さんは、今はもう幻の駄菓子屋さんになってしまいました。
・・というのは、今はもう存在しないからです。
狐の駄菓子屋さんは、2013年3月に、源九郎稲荷神社のボランティアスタッフである伊藤君のアイデアで開始されました。当時、使われないまま眠っていた遊郭の瀬川邸を何とか利用できないだろうか?ということで、伊藤君が考えたのが不定期で営業する「狐の駄菓子屋さん」です。
伊藤君は、当時、大学を一時休学して建築関係の専門学校で建築を学ぶ学生さんでした。古い町家や遊郭などの建築技術の素晴らしさに触れ、建築を学んでみたいと思ったそうです。大和郡山をこよなく愛する彼は、その後町おこしの活動にも積極的に取り組み、大学生ながら町おこしスタッフをひっぱるリーダーとして積極的に活動をしていました。
その活動の中で、源九郎稲荷神社の復興活動をしていた源九郎とよと中川さんご夫婦の活動を知り、一緒に取り組んでくれることとなりました。彼が加わってくれてからは、若いアイデアにより「夕涼み会」や「金魚ねぶた」等のイベントを神社で行うことができました。そんな活動の一環として、遊郭や町家が多い城下町大和郡山市のことを、遊郭を再利用することで学んでもらおうと狐の駄菓子屋さんの営業を始めました。
駄菓子の買い付けには、中川のおじちゃんや源九郎とよも一緒に行きました。
中川さんご夫妻の娘さん作
店内の装飾には、中川さんの娘さんに可愛いイラストをたくさん描いていただきました。
駄菓子屋さんは、子供達に大人気になり、とても繁盛したのですが、残念なことに、2020年、瀬川邸は老築化が激しくなり保存できなくなってしまったため取り壊されてしまいました。
今では幻の狐の駄菓子屋さんとなってしまいましたが、私達復興チームにとっては、とても楽しい思い出なので、ここに残したいと思います。