源九郎稲荷神社のお花

春のお花🌸  春の源九郎稲荷神社 ― 境内が一斉に色づく季節

春になると、源九郎稲荷神社の境内はまるで“お化粧”をしたかのように華やかに色づきます。
中川さんの奥様が心を込めて育てている花々が一斉に咲きそろい、どの花も「見て見て、今日の私が一番きれいでしょ?」と語りかけてくるような、美しい景色が広がります。

3月下旬〜4月上旬には、歌舞伎俳優・中村勘九郎丈が奉納してくださった「勘九郎桜」 も満開に。
淡い桜色が境内をふんわりと包み込み、この時期だけの特別な風景を楽しめます。

さらに、神社で修行中の 子狐ちゃんたちも、春の花の間でかくれんぼ をしていることがあり、訪れた人の心を和ませてくれます。

夏のお花 🌿 夏の源九郎稲荷神社 ― 紫陽花が境内を彩る幻想の季節

夏の源九郎稲荷神社は、まるで別世界。
境内一面に、色とりどりの 紫陽花(あじさい)が咲き乱れる“紫陽花の杜” に変わります。

紫陽花の種類は驚くほど豊富で、青・紫・ピンク・白……さまざまな花色が境内を美しく染め上げます。
これらの紫陽花はすべて、中川さんの奥様が 鉢から少しずつ株分けして大切に育て、長い年月をかけて境内に根付かせたもの。

紫陽花で有名なお寺は数多くありますが、
「紫陽花が美しい神社」といえば、源九郎稲荷神社が全国でもトップクラス――いや、ナンバー1と言っても過言ではありません。

特におすすめなのは 雨の日の境内
濡れた石畳に紫陽花の色が映り、幻想的な景色が広がります。
さらに、紫陽花の下で雨宿りしている 子狐ちゃんたちが、ひょっこり顔をのぞかせる姿 を見られることも…♪

もちろん、紫陽花だけではありません。
他の花々も
「主役は紫陽花だけじゃないわよ!」
と言わんばかりに美しく咲き誇っていますので、ぜひひとつひとつの花の魅力も味わってみてくださいね。

秋のお花 🍁 秋の源九郎稲荷神社 ― 皇帝ダリアが空へ伸びる季節

秋の源九郎稲荷神社では、中川さんの奥様が丹精込めて育てた 「皇帝ダリア」 が、境内の主役として咲き誇ります。

まっすぐに、そして力強く――
まるで空へ向かって突き進むかのように社務所の屋根を越えて伸びる姿 は、本当に見事。

陽の光を浴びて背高く咲く皇帝ダリアは、参拝に訪れる私たちに「まだまだ上を目指せるよ」と励ましてくれるようです。

優雅でありながら、凛とした存在感を放つ秋の皇帝ダリア。
花が揺れるたびに、源九郎稲荷神社の秋が優しく色づいていきます。

冬のお花 ❄️ 冬の源九郎稲荷神社 ― 静寂を彩る凛とした花たち

冬の神社境内は、春や夏の賑わいとは打って変わって静けさに包まれます。
木々が眠りにつく季節、境内は一見すると少し寂しげにも見えるでしょう。

しかし――そんな冬景色の中で、ひときわ存在感を放つ花があります。

それが 山茶花(さざんか)金柑(きんかん) です。

冷たい風に揺れながらも、凛と立ち、色鮮やかな花や実をつける彼らは、まるで「冬にも生命の灯は消えませんよ」と語りかけてくれているよう。

訪れる人をそっと励まし、ほっこりとした温かさを届けてくれる――そんな優しい冬の境内を、ぜひ感じてみてください。

🌸 中村勘九郎丈が植樹した“梅”と“桜”が彩る境内

源九郎稲荷神社の境内には、歌舞伎役者 中村勘九郎丈 が参拝された際に植樹してくださった の木があります。

毎年、冬の終わりから春にかけて――
梅は凛とした香りで春の訪れを告げ、続いて桜が境内いっぱいに優しい光をまとわせます。

この二本の木は、ただの植樹ではなく、
源九郎狐ゆかりの神社と歌舞伎との深いご縁を象徴する特別な存在

季節ごとに違った表情を見せる梅と桜は、参拝される方々をそっと迎え、境内に華やぎと温かさを添えてくれています。