大和な雛まつり
大和な雛まつりのはじまりは・・・・
3月のお雛まつりは、女の子にとっては特別なお祭りです。けれど・・・かつては家の中心に堂々と飾られていたお雛様たちが、女の子が大きくなって嫁いで行き、飾られることもなくなり押入れの奥で忘れ去られた状態になっている・・そんな話をたくさん耳にしていた商工会に努めるHさんは、「忘れ去られたお雛様をもう一度、輝かせることはできないだろうか?」と思いました。彼女は、とよが神社の復興活動に携わった2年目に、大和郡山市商工会に異動になってきたとても素敵な女性です。
彼女は、大和郡山市の商店街を中心とした町おこし活動にも携わっておりましたので、お雛様と商店街の町おこしをうまくつなげたイベントができないだろうかと思案し、タンスに眠っているお雛様を集めて、商店街の各店舗のショウウインドウや、神社等に飾ってもらってはどうだろうか?と思いつきました。
そして、商工会の皆さんと一緒に各店舗呼びかけて展示の了解を得、大和郡山市の住民の方に声をかけてお雛様を集めました。そんな彼女のアイデアと商工会のみなさんの力で始まったのが、この「大和な雛まつり」イベントなのです。
とよは、Hさんが「神社でもお雛様を飾っていただけないでしょうか」という話を依頼しに来られた時に、「なんという素晴らしいアイデアを考える人なんだろう」と感心しました。そしてすっかり彼女のファンになってしまいました。ちょうど、トヨの家にも押入れの奥で眠っているお雛様がありました。すぐにそのお雛様を源九郎稲荷神社に持ち込み飾ってもらうことになりました。
旧川本邸には、一緒に復興活動をしていたスタッフの伊藤君のおばあさんのお雛様が持ち込まれ飾られました。こうして第1回の「大和な雛まつり」は開始されたのですが、これが大好評で多くの人が足を運んでくれました。神社スタッフも、この期間は大忙しでした。
この大成功をきっかけに、大和な雛まつりは、その後途切れることなく毎年開催されています。残念なことに立案者のHさんは、隣の斑鳩町商工会へ移動となりました。(斑鳩町でも町おこし活動でがんばっておられますよ~)でも、彼女が布石を投じた第一歩はしっかりと根付き、大和郡山市商工会の皆さんの力でどんどん素晴らしいイベントへと成長していっております。
3月には、是非、大和郡山市に足を運んでいただき、可愛らしいお雛様の数々をご覧ください。開催時期については、大和郡山市ホームページで紹介されます。
開催地の一部をご紹介します
源九郎稲荷神社
このお雛様は「源九郎とよ」のお雛様になります。成人してからずっと押入れの奥に眠っていました。毎年、多くの方々にお会いすることができて、とても喜んでおられると思います。
ふくよかな可愛らしいお顔をされているんですよ~。
町家物語館(旧川本邸)
元遊郭だった町家物語館は、毎年とてもオシャレなお雛様の飾りつけがなされます。源九郎稲荷神社のすぐ近くになりますので、足を延ばしてくださいね。
狐の駄菓子屋(旧瀬川邸)
源九郎稲荷神社のボランティアスタッフが不定期に開催する「狐の駄菓子屋」があった遊郭建物ですが、現在はすでに取り壊されてしまいました。お写真でお楽しみください