夕涼み会1日目は大成功に終わりました。
1日目は、スタッフ一同かなり緊張しておりましたが、2日目は少し気持ちに余裕が出てきており、旧川本邸で開催されているお茶会に参加することもできました。
夕涼み会リーダーの伊藤君も、浴衣の着付けで朝から大騒ぎでした。
そして、いよいよ日が暮れてきました。
K-POOLのゆっこちゃんの「鬼剣舞」の時間が近づいてきました。
岩手県北上市につたわる芸能「鬼剣舞」とは?
鬼剣舞とは岩手県北上市に伝わる念仏剣舞の1つです。
ゆっこちゃんは、岩手県出身ではなく長野県出身なのですが、大学時代から
京都鬼剣舞
に所属するようになり、かなりの舞の腕前をもっておりました。
京都鬼剣舞は岩手県北上市に伝わる岩崎鬼剣舞を伝える団体になるそうです。
鬼剣舞について、簡単にご紹介したいと思います。
北上市の周辺に伝わる「鬼剣舞」は、正式には「念仏剣舞」の一つであり、威嚇的な鬼のような面(仏の化身)をつけ勇壮に踊るところから「鬼剣舞」と呼ばれ、親しまれているそうです。国の重要無形文化財にも指定されています。
はじまりは・・・
① 大宝年間(701~704年)に修験の祖・役の行者小角が念仏を広めるために、念仏を唱えながら踊ったのが始まりという説
② 大同年間(806~810年)に羽黒山の法印・善行院荒沢鬼渡大明神で悪霊退散・衆生済度の念仏踊りとして伝えられたのが始まりという説
などが伝えられています
①の説が正しければ、奈良県とは深いつながりがあるということになりますよね。
そんなことから、修験の祖「縁の行者小角」が開山したという吉野山の金峯山寺の修験僧である玄明院の岩岸住職も、鑑賞するのをとても楽しみにされていました。
鬼剣舞の踊り手は基本8人だそうですが、この日はゆっこちゃんと、ゆっこちゃんの先輩との3名での舞となりました。
私は、後に奈良県御所市にある「一言主神社」で8人の踊りを鑑賞する機会がありましたが、やはり8人となるとすごく迫力があって、すばらしい舞でした。
一言主神社は、修験の祖である役行者さんが生まれ育った神社だということで、鬼剣舞の発祥の地とされているため、京都鬼剣舞は毎年12月に舞を奉納するそうです。
そんな貴重な舞を、源九郎稲荷神社のために奉納してくださるとは、本当にありがたいことでした!!
ド迫力で激しい鬼剣舞はカメラの撮影が追いつきません!!
鬼剣舞の衣装は下の写真になります。
あの可愛いゆっこちゃんが、とんでもなく怖い鬼に変身しました。
鬼剣舞の舞のスタートの合図として、修験僧である岩岸住職が飛び入りで「ほら貝」を吹いてくださいました。
吉野山から直接来られたので、まさしく修験僧の衣装を身にまとわれており、まるで役行者さんのようでした!!
そして、いよいよゆっこちゃん達の鬼剣舞がはじまりました!!
とっても残念なのですが、この頃はまだまだ携帯電話も2Gだったので、お二人の激しい動きに撮影が全然追いついていけません。
さらに、画素も悪くてピンボケの写真しか撮影できませんでした。
今だったら、動画でしっかりと残しておけるのに・・・・と思うと、とても残念です。
なので、みなさんは機会があれば、是非、リアル鬼剣舞を見てほしいと思います。
毎年、一言主神社で奉納されているようなので、一言主神社のサイトなどを参考にしていただければと思います。
当時のカメラでは撮影が全然追いつかない、激しい踊りの鬼剣舞は、大地をドシン、ドシンと踏みしめながら、跳んだり跳ねたりします。
幸せを呼び込み、大地の悪霊を退治するという意味が込められているそうです。
この日は、前日のアルゼンチンタンゴコンサートを開いてくださった西澤守さんとくるみさんも鬼剣舞を見に来てくださっていました。
特に西澤さんは大感動されていました。
やはり、芸能に通じている方は感性が違うので、数倍も鬼剣舞のすばらしさを感じられたようです。
この鬼剣舞もお祭りに参加してくださった洞泉寺町の住民の方々に大反響であり、2日間の夕涼み会は無事に終了しました。
最後は、スタッフとサポートしてくださったみなさんと一緒に神社の境内で打ち上げ会をしました。
こんなにビールが美味しい!!
と感じた日はありませんでした。
源九郎稲荷大神さんも、きっととても喜んでくださっていたと思います。
お茶の作法がわからない!! けれど・・知らないって強い!!
この日のイベントは、源九郎稲荷神社復興チームの若手スタッフであるk-poolゆっこちゃんの「鬼剣舞」です。
鬼剣舞が始まるまで時間があるので、源九郎とよは、遊郭の旧川本邸で開かれている「お茶席」に寄せていただくことにしました。
旧川本邸では、元の持ち主である川本さんによるお茶席が設けられていました。
このお茶席ですが、費用はすべて川本さん個人が出してくださいました。
源九郎とよは、友達のNちゃん、そして鬼剣舞を見に来てくださった玄明院の岩岸住職とお弟子さんの4人で、燈火が点灯された幽玄な遊郭街を源九郎稲荷神社から川本邸へと向かいました。
旧川本邸では、伊藤君たちが考えたイベントである「大金魚博覧会」が開催されており、この日は一般の人も入場できるため大変な賑わいを見せていました。
本来、川本邸にはお屋敷の奥にお茶室があるのですが、そこはあまりにも狭いということから、この日のお茶会は玄関近くの大広間で行われていました。
川本さんのお弟子さん達が、忙しそうに用意をされており、お茶室となった和室では、亭主の川本さんが
ニコニコ
して座っておられました。
川本さんは、私達の顔を見ると、
と薦めてくださいました。
先頭を歩いていた岩岸住職・・・
上がろうとして、大広間を見渡した後
と言いながら、踵を返してお弟子さんと共に川本邸から出て行きました。
(吉野山からお弟子さんと一緒に下って来られたので、今日は山伏さんのお姿をされていました。
そのため、足元は草履ではなく脚絆でした。
なので、脚絆を脱ぐのが大変だからやめたんだと、とよは住職の言葉どおりに解釈したのですが、実は住職が踵を返した理由が別にあることが、後でわかりました。)
さらにとよの前にいた友達のNちゃんも、住職が踵を返して出て行ったあと、急にとよの後ろに回ります。
先頭になったとよは、川本さんに薦められるまま
と喜びながら、空いている席へ座りました。
とよが座った後、Nちゃんが座るのを躊躇しながら・・・
と教えてくれました。
他の席はすでに、お客さんがたくさん座っていたので、とよは空いている席に何も考えずに座ったのですが、
他のお客様はとよが座った席が、
もっとも上席
であるため、あえて避けて座らずにいたみたいなのです。
でも、そんなこと気にしない~
と、お茶の作法がわかっていないとよは、Nちゃんに注意されても平気でいたので、Nちゃんも渋々とよの左横に座りました。
川本さんはそんなとよに、何度も素敵な笑顔を向けてくださっていたので、何もわかっていないとよはニタニタと川本さんに笑いを返していました。
その後、川本さんのご挨拶があって、お菓子が運ばれてきました。
と喜ぶとよ・・。
ところが・・・・
なぜか、他のお客さんがとよの方をやたらに注目しているのです。
と思いながらも、出されたお菓子をニタニタしながら頂きました。
その後、お茶を点てていた女性から、お茶碗に入ったお薄が私の前に置かれました。
そして、その女性が一礼・・
そこで・・・
と思った瞬間、横のNちゃんから
と指示がきました。
と、わけのわからないまま、とよは言われたとおりに・・
その後すぐに、
と、次の指示がありました。
と思いながらも、言われたとおりにあいさつをして、その後もすべてNちゃんに教えてもらいながら、無事お薄を頂くことができました。
めんどくさいこと言わないといけないけど、お薄はおいしいな~
と思いながら、お茶碗を置いたところ、隣のNちゃんが、飲み終わったお薄のお茶碗を見ながら、川本さんにいろいろと質問をしていました。
なんでも知っているな~。
と感心している間に、他のお客さんのところに、次から次へとお弟子さんによりお茶が運ばれてきました。
自分が飲み終わったとよはNちゃんに・・・
と小声で聞きました。
と叱られてしまいました。
他のお客さんがお茶を頂いている間、Nちゃんは、お道具などについても川本さんに質問をしていました。
それを聞いていて、とよは、訳がわからない顔をしていたのでしょうか、そんなとよの方に、川本さんは笑いかけながら、
と聞かれました。
とすかさず返事をするとよ。
二杯もお薄を頂いてしまいました~(^O^)/
その後、席を立ったとよにNちゃんが・・・
とよちゃんが座った席は正客と言って、お茶室に招かれたお客さんの代表が座る席なんよ。
だからあえて、岩岸住職は逃げていったし、私は、そこしか空いていないからどうしようかと躊躇していたのに、とよさんが平気で座りに行くからびっくりしたよ~。
と言うのです。
更に、
と教えてくれました。
それで、みんなが変な顔で私の方を見ていたのか・・
知らないって強いですよね~。
気にしない、気にしない
そう自分に言い聞かせたものの、やっぱり後からかなり恥ずかしくなりました(^o^;)
なにせ・・・警察官という職業だったとよは、普通のOLさんがするような花嫁修業的な習い事は一切したことがなく、いかに自分が無作法者であるかを思い知らされました。
でも、おいしくお茶をいただけたので、楽しいひとときでした。
さて、次回はいよいよ鬼剣舞の様子をお届けしますね。
源九郎稲荷神社復興活動に続く「源九郎とよのバンコクス経営奮闘記」
それまで勤めていた警察を辞めて、タイ、バンコクで新たな挑戦を始めることになったのです。とよが源九郎稲荷神社復興活動チームから離れて、警察同期生だった親友の助けを得ながら異国タイで奮闘するハチャメチャな様子を綴った物語が「元女性警察官(刑事)コンピがバンコクでスパ経営物語」です。
なんとか成功してお金を貯めて源九郎稲荷神社の社務所を建て替えるのがとよの夢なのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、なかなかすんなりとはいかない状態です。
でも、夢をあきらめずにやれるところまで頑張ってみたいと思います。ご興味のある方は、そんな源九郎とよの奮闘状況をご覧ください。
元女性警察官(刑事)コンビのバンコクスパ経営物語